〇よく似た漢字の辛と幸
私は子どものころからどちらかというと算数・数学より国語が大好きで、本を読んだり文字や文章書いたりしていますが、最近はパソコンの普及で文字を書くことが極端に減っていることを、日々の暮らしの中で実感しています。毎日3枚のはがきを書いたり、ブログを2本も書いている私ですが、特にブログはむしろ書くというより、キーボードを使って「打つ」というのが正しい表現かも知れません。
そんなこともあって、最近はパソコンの自動変換に頼ったり、辞書さえも余程のことがない限り引かなくなっているため、漢字を必死に思い出そうとするのですが、すっかり忘れてしまいあたふたしています。特に漢字は変換ミスにさえ気づかず、文字を書くどころか恥をかいてしまうこともしばしばですが、高齢による体内記憶装置の劣化も追い打ちをかけ、嘆く以外方法がないようで困ったものです。
つい最近、「辛」と「幸」のようによく似た漢字について考えることがあります。先日友人から一枚のはがきが届きました。文章の前後を読むと、「幸」のはずなのに、その友人は「幸」を間違えて「辛」という漢字を書いているようでした。「辛」はつらいことですが「幸」はさいわいです。今回の豪雨災害に遭った人たちの中には、辛いはずなのに、「辛」の上に+を乗せて「幸」と感じるポジティブな人を多く見かけます。本当は辛いのでしょうが、「命があっただけでも感謝しなければ・・・」と気丈に生きようとする姿に、深い感動を覚えるのです。「十加え辛を転じて幸となす」、味わい深い?私の造語です。(大笑い)
「最近は 漢字忘れて 大慌て 幸を書くはず 辛で赤恥」
「辛と幸 似ている漢字 意味は逆 誰が作った こんな紛らい」
「辛の上 +(プラス}を足せば 幸になる 感心しつつ メモ帳隅に」
「ネガティブな 辛よりポジティブ 幸がいい 分かっちゃいるが これが中々」