〇ゴールデンウイーク(その4)
宇和島と言えば和霊さんと言われるように、和霊さんは南予地域の人たちに親しまれている神社です。毎年7月末に開かれる夏祭りは大勢の人で賑わいます。宇和島水産高校に遊学していた頃は、夏休みになると地元双海町へ帰って、病気だった親父の後を手伝わなければならなかったので、3年間ともついにお祭りを見ることはありませんでしたが、その後宇和島の知人に誘われて何度か、見物に出かけたことがありますが、南予特有の熱気に包まれていました。
私と妻は今回、和霊神社へ参拝に立寄りました。鳥居をくぐって太鼓橋を渡ると、境内に大きなイチョウがまばゆい程の新緑で迎えてくれました。真っ青な空に浮かんだ白い雲はもすっかり初夏の装いでした。妻は十分にご縁がありますようにと15円、私はご十分にと50円のさい銭を賽銭箱に入れ、家族の健康を祈りました。さて昼ご飯をどこで食べるか?。迷いましたがゴールデンウイークなので主だったところは満員と考え、思い切って宇和町の観音水まで遠回りをして、前日から始まったというソーメン流しを楽しみに出かけました。
観音水は名水百選に選ばれた名水の里です。洞窟から湧き出る名水が流れる渓谷にしつらえた食堂で、1人600円のソーメン流しを食べましたが、絶品に箸が進み満腹の手合いでした。この食堂の上に親友の佐藤さんがアメノウオを養殖していて、昨年も老人会の講演に招かれた折立ち寄って見学させてもらっていたので、今回は立ち寄らず失礼して、野村の朝霧湖とホワイトファームを見学しました。朝霧湖をまたぐようにワイヤーロープが張られ、沢山の鯉のぼりが爽やかな風を受けて泳いでいました。
かくして、私たち夫婦のゴールデンウイーク安近短の小旅行は、久し振りにのんびりとした気分にさせて何事もなく終わりました。大洲で温泉に入浴して、短とはいいながら200kmを超える遠出を終えました。妻「今日は楽しかったよ。今度はどこへ行こうかね」と、早くも次の催促です。「まあ、暇ができたらそのうちな」とお茶を濁しましたが、こんなささやかなことでも何となく満ち足りた気分にるのですから、私たち夫婦は平凡ですね~え。
「和霊さん 15と50 賽銭を 入れて家族の 健康祈る」
「遠回り 観音水の 水源を 訪ねソーメン 流しを食べる」
「朝霧湖 両岸またぎ 鯉のぼり 風に吹かれて 気持ちよさそう」
「安近短 それでも遠出 200k 楽しかったと 妻は喜ぶ」
藤崎さん
私も意見が合わないことが多かったのですが、歳をとるとお互いが一歩引いて合わせられるようになりました。これも歳のせいと一種のいたわりでしょうか。
私の場合、夫婦揃っての小旅行は新婚当初にありましたが、全く意見が合わない事が多く、各々が単独で動くようになりましたね。今なら否その当時も大いに反省して旅行を行こうとしたのですが、妻は嫌だの一点張りでしたね。