〇小さな訪問者
昨日の午前10時ころ、家の下の道付近が急に騒がしくなりました。公民館の隅田主事さんが自宅へ見えられ、間もなく始まるふるさと体験塾の募集要項の最終チェック打ち合わせを終えた時間だったので、外に出て長い塀越に見ると、近くの上灘保育園児たちが保母さんに連れられて散歩の途中でした。塀越に見えるわが家の鯉のぼりが気になっているようだったので、手を振って「鯉のぼりを見に来ませんか!!」と声をかけると、保母さんが「いいですか」と言って、一個連隊がゾロゾロやって来ました。
私が「ようこそ。鯉のぼりさんたちもみんなが見に来てくれたので喜んでいます。鯉のぼりは何匹いるでしょう?」と問いかけると、年長さんがリードしてみんなで「1つ、2つ、3つ~」と、大きな声をかけて数えてくれましたが、15匹のはずなのに、15・16・17~と15匹を通り越して数える掛け声に、思わず大きな声で笑ってしまいましたが、何ともほほえましい田舎の子どもたちです。中には「当たったら何くれるん」とシビアな要求も出て、保母さんたちも思わず顔を赤らめました。
都会では保育園に入りたくても入れない、待機子どもが多いというのに、田舎の保育園は園児の数が少なくなって、この先保育園を維持することすら難しい雲行きです。聞けば来年度の由並小学校へ入学する園児は僅か1人だそうで、巷ではもっぱらその話で持ちきりのようですが、何の増やす努力もなく推移しているようで心が痛みます。わが家ですら祖父母が12人、父母が5人、私たち夫婦が4人、長男息子夫婦が2人とそれぞれ子どもの数を減らしています。子どもの数は折り紙と一緒で、1人の子どもだと1枚、2人だと2つ折りで人口は増えません。わが家のメダカ鯉のぼりのように沢山の子どもが元気で大空を泳いで欲しいものです。
「下の道 園児賑やか 散歩中 おいでおいでと 声かけ誘う」
「鯉のぼり 何匹いるか 数えてね ひい・ふう・みい・よう 数越え数え」
「当たったら 何をくれるん 要求の シビアな子ども 先生赤面」
「来年は 入学する子 一人だけ 嘘・本当と? 聞き返す人」
藤崎さん
子どもの来訪はいいものです。
我が家の近所にも保育所がありますので、保育士が先導して園児が歩いている姿をよく見かけます。