〇切り干し大根作り(その2)
切り干し大根を作るのに、一昨年までは包丁で刻んでいました。もっとスピーディな方法はないものかとホームセンターの陳列棚を見て回ると、程よいものが見つかりました。早速帰って試験的に大根を削りましたが、削った千切り大根が上手く落ちるためには少々改良が必要なため、塩昆布の入っていた木箱の底に穴を開け、セットできるようにしました。廃品利用ゆえダメ元でやってみましたがこれが中々の物となり、昨年はこの道具のお陰で作業時間が大幅に短縮されたばかりでなく、削った大根の千切りが均一なため、乾燥も見た目もすこぶるよくなりました。お陰様で昨年は家庭消費しても余るほどの量を確保し、親類や近所にお裾分けして大層喜ばれました。
今年もばらして倉庫にしまっていた道具をセットして、昨日の午後からキャリー2つ、今日は午前中にキャリー1箱の大根を、少々肌寒い隠居の縁側に腰掛けてやりました。切った大根はサナ15枚にもなり、少しずつ日脚の伸びた庭先に干しましたが、異常乾燥注意報が出ているといっても風が弱く、瑞々しい大根が完全に乾燥して切り干し大根になるまでにはまだ当分かかりそうです。切り干し大根には、普通の大根にはない栄養があるそうで、油揚げやじゃこ天、それにちりめんじゃこを入れて煮つけても美味しく、ヘルシーな食べ物としてわが家の食卓をにぎわせてくれることでしょう。
私はヒジキや天草、ワカメなども自給をしていますが、これら全ては天日干しのため、干してからの天候が気になります。今回は1度に15枚ものサナで干しているので、雨に濡れると元の木阿弥になるので注意が必要です。幸い今週は大きな天気の崩れもなさそうなので、夜も軒先に入れることもせず、そのまま乾燥する予定です。切り干し大根を作っていると、近所のおばさんが立ち寄り、切り干し大根ができたら欲しいと、早速予約が入りました。昨日も今日も朝の外の気温は4~5度で、大根削りの鋭い歯で指先を怪我しないよう、白い軍手をはめて作業しましたが、濡れた軍手のため手がかじかむほどでした。そんな苦労も知らず予約とはと思いましたが、これも人助けです。顔では喜んでOKしました。
「二日間 かけて切り干し 大根を たった一人で かじかみながら」
「一昨年 買って改良 した道具 使えばいとも 簡単切り干し」
「今年も 切り干し大根 自給する 一年分を 何とかゲット」
「切り干しが 出来たらおくれ 簡単に 言うが中々 大変ですよ」