人間牧場

〇道祖神に手を合わせる

 1日14,546歩、2日10,285歩、3日12,533歩、合計37,364歩、これが携帯電話内蔵の万歩計に記録された私の、正月3日間に歩いた歩数です。1日1万歩を目標にしている私としては、かろうじて1万歩を越えた2日を除けばこの3日間は、まずまずの出だしのようで一応ホッとしています。

 正月が過ぎると日没が毎日1分くらいずつ遅くなっていますが、夜明けの時間は殆ど変らず、午前6時のミュージックサイレンを聞きながら歩いている頃でも、まだ東の空は真っ暗でポケットに忍ばせた、LEDの小さな懐中電灯に頼らなければ、自分の存在を人に知らすことができず、足元も見えないくらい真っ暗です。

 そんな中でも何人か毎朝見慣れた人が歩いていて、「おはようございます」「今朝は寒いですねえ」などと、言葉少なにあいさつしながら通りすがって行くのです。そんな中に80歳を越えたおばちゃんがいますが、そのおばちゃんは、道端の道祖神の前を通ると、暗いのに毎朝立ち止まって両手を合わせ祈りを捧げています。

 私もやはり歳をとったからでしょうか、何年か前から同じようにほんの一瞬ですが立ち止まり、風化した道祖神の顔を見ながら、両手を合わせて無心に祈るのです。この道祖神の前には近所の人が供えるのでしょうか、シキビがいつも絶えることなく供えられているのです。日本人の優しい祈る心にホッとしながら、今朝も暗い道をしっかりした足取りで歩きました。

  「三が日 目標どおり 一万歩 越えて歩いた これから先も」

  「真っ暗な ウォーキングコース 黙々と 一人で歩く 健康のため」

  「道端の 道祖神前 立ち止まり 両手合わせて 感謝の祈り」

  「ご近所の 人が供えし シキビ花 優しい心 枯れることなく」 

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