〇煮豚チャーシューを作る
わが家の庭の隅に少し大き目の冷凍庫があります。漁村ゆえわが家には年中を通して、沢山の魚が届きますが、それらは全て食べきれないので、親類縁者にお裾分けします。それでも食べきれないものは内蔵や鱗を取り、下ごしらえして冷凍庫に保存しています。ゆえに一年中魚に困ることはないものの、冷凍庫の中はいつも満杯で、妻は新しいものが入らないのでいつも四苦八苦しています。
昨年息子が友だちからイノシシの肉をいただいて帰りましたが、とりあえず冷凍庫にしまっていたものを年末に取り出し、外に移動用かまどを用意して、煮豚チャーシューを作ることになりました。食料品の豊富な田舎では有害鳥獣駆除で仕留めたイノシシの肉を時折いただきますが、イノシシの肉は少し臭みがあるので、ジビエなどと話題になっていますが、どちらかというと敬遠されがちです。
一昨年末イノシシの肉を外かまどで煮込んで、煮豚チャーシューを作ったところ、皆さんから好評を得たので、今年も年末に外かまどで煮物を作るついでに挑戦してみました。冷凍したイノシシの肉の塊をまず2~3度茹ではえ、水を使わずお酒と味醂と醤油と砂糖で味付けをして時間をかけ、焦げないようとろ火でじっくりじっくり煮込みました。そのうちいい匂いが立ち込めてきました。
何度も菜箸で裏表を返したり転がしたりしながら、煮込んで煮汁が無くなる寸前で鍋を火から降ろすと、まあそれは綺麗な琥珀色の煮豚チャーシューが出来上がりました。包丁でそいで肉片を味見しましたが、臭みもなく完璧に美味しいチャーシューが出来上がりました。家族に試食してもらいましたが大好評でした。チャーシューはラーメンによく合います。作ったチャーシューは冷蔵庫に入れてせいぜい楽しみたいと思っていますが、私は残念ながら日ごろは余り肉は食べず魚系なのです。
「外かまど 鍋にイノシシ 肉塊を 入れて湯ではえ チャーシュー作る」
「こころ辺 イノシシ肉は 癖ありて どういう訳か 好まれなくて」
「自作した 煮豚チャーシュー 中々と 自画自賛して 味見楽しむ」