〇ミョウガの甘酢漬け
昨日の夕方、台風の雨と風もどうにか収まりました。毎年この時期になると野生の秋ミョウガが出るので、もしやと思い、長靴を履いて裏山に分け入りました。ミョウガの茎の根元をよく見ると、ミョウガのありかを示すように、乳白色の花が沢山咲いていました。手を突っ込んで一つ一つ丁寧にもぎ取り、持っていた小さなバケツに入れましたが、10分ほどでバケツいっぱいになりました。
家の裏山から湧き出ている清水の水場に持って行き、花をちぎったり水洗いをして妻に渡しました。妻は早速8リットルの漬物用広口瓶を倉庫から持って来て水洗いし、お湯を沸かして熱湯消毒した後、私が渡したミョウガをもう一度丹念に水洗いしてザルに上げ、水気を取って広口瓶に入れました。後はラッキョウを漬ける要領で、二杯酢を沸かしてミョウガの入った広口瓶に注ぎ込みました。
これで一件落着です。余熱が取れたらしっかりと蓋を閉め、1~2日で美味しいミョウガのカリカリ漬けが出来上がるのです。色素も入れないのにミョウガの中から、ピンク色のポリフェノール色素が溶け出して、目にも鮮やかな何ともいえない色あいになります。昔から「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」と言われていますが、私たち夫婦の物忘れのいいのは歳のせいではなく、ミョウガのせいかもしれないと笑いながら話しました。
酢の殺菌効果でしょうか、ミョウガの酢漬けは常温でも1ヶ月くらいは保存が効くようで、これから当分はお茶漬けの添え物として楽しみたいと思っています。歳をとるとあれやこれやの漬物類が口に合うようになりますが、健康のためには漬物類で塩分過多にならないよう注意をしなければなりません。幸いミョウガの酢漬けは塩分ゼロなので、その心配はないようです。食欲の秋です。新米の美味しい季節となりました。徳島県佐那河内村の原さんからスダチも届き、秋の味覚を満喫しています。
「田舎ゆえ その気になれば いくらでも タダの恵みで 食卓豊か」
「裏山に 分け入りミョウガ 収獲し 今年も酢漬け 明日は食べれる」
「物忘れ いいのはミョウガの 食べ過ぎと 口を揃えて 笑って食べる」
「ピンク色 ポリフェノールの 色素出て 何とも綺麗 何とも美味い」