〇アリとミツバチどっちが偉い
「アリとキリギリス」という話は子どもの頃からよく聞かされた話で、休まず働くアリに軍配が挙がっていますが、では「アリとミツバチ」はどっちが偉いと尋ねられたら、大方の人はミツバチと答えるでしょう。なぜならミツバチは美味しい蜂蜜を集めて、私たち人間の役に立っているからです。私も6年前からミツバチを飼って蜂蜜を採集しているので、その答えには大賛成です。でもミツバチは「甘い恩恵」を与える代わりに、鋭い毒針で人様を襲う危険な小動物でもあり、私も何度となく刺され痛い目に遭ってきました。
「泣きっ面に蜂」なのか、「蜂に刺されて泣きっ面」なのかは分りませんが、傷みは余り感じないけれど刺された患部が赤く腫れ上がり、特に顔などを刺されるとスズメバチほどではありませんが、人様に顔向けが出来ない醜い顔になることもしばしばです。こんな時は刺すこともなく人畜無害のアリの方が愛しく思うのも当然の成り行きです。アリは何にも役に立たないと思っていましたが、最近よくよく観察してみると、例えば動物や虫の死骸に群がったアリは、たちまちのうちにそれらを分解してしまうのです。
これは自然界のメカニズムで、ミミズと同じように土作りに役に立っていることを実感するのです。この季節は冬野菜の種を播く時期で、耕運機で畑を中耕すると、ミミズやアリが土の中から沢山出て来て、土の分解に役に立っていることを実感しています。昨日は折角立てた畝をモグラの襲撃に遭いました。多分モグラは餌となるミミズを求めて穴を掘っているものと思われますが、目に見えないミクロの世界から考えれば、全ての小動物はそれなりの役目を背負って生きているに違いありません。土を分解するアリと野菜の結実に欠かせない役割のハチは、「どっち?」よりも「みんな偉い生き物なのかも知れません。
「アリとハチ どっちが偉い 尋ねたら 蜂蜜ハチに 軍配挙がる」
「菜園で 土を分解 ミミズ・アリ ハチは受粉と 休まず働く」
「人間は ミクロの世界 無視をして 偉そに生きる エゴの塊」
「アリとハチ 私の場合 どちらとも 味方の暮らし 見方によっては」