◯海と夕日はホスピタル
双海町に生まれ育ち、双海町で暮らして間もなく72年になります。遠くへ旅して久しぶりに帰っ来た時以外は、海のすぐ側に住んでいるという意識は殆どありませんが、人間牧場や町内の公園などに足を運んで海を見ると、何故か心が癒やされたような気分になるから不思議です。
ましてや海に沈む夕日や赤く染まった夕焼けを見ると長年夕日夕焼けにこだわって仕事をしてきただけに、特別な気持ちになるようです。一昨日の夕焼けプラットホームコンサートも昨日の通学合宿夕焼け村も、近づく台風の影響で時折雨の降るあいにくの天気で、諦めていたのに、何と何と神がかりとしか思えぬ綺麗な夕焼けが見えました。
私が特別操作した訳でもないのに、一昨日も昨日もまるで自分が操作したような顔つきで、「どうだ参ったか」と言わんばかりに胸を張る自分の姿に時々気づいて顔を赤らめています。昨日は台風が近づき潮風ふれあい公園から見下ろす海はまるで雪舟の水墨画水墨画を見ているような穏やかさでした。
ところがほんの数10分後、今度は西の空の水平線辺りが真っ赤に焼けてほんの一瞬夕日が見えました。感動で胸が熱くなり、一緒に見ていた子どもたちにそのことを伝えました。私にとって双海町の海や夕日夕焼けはまさに大きなパワーを与えてくれるホスピタリティーなのです。
「わが町の 海と夕日は ホスピタル 不思議な力 与えてくれる」
「諦めて いたのに夕日 夕焼けが あれこれ自慢 冗舌なりて」
「雪舟の 水墨画のよう 海もまた 心落ち着き 不思議なパワー」
「ああ今日も 生きて生かされ 良かったと しみじみ思い 家路を急ぐ」