人間牧場

〇畜生、またやられた!!

 畜生とは人間が飼っている動物のことをいいますが、怒りを顕わにする時にも使います。私が今回思った「畜生、またやられた!!」の畜生は後者で、怒り心頭の意味です。2日前の土曜日、明くる日お客さんを招く準備のため、人間牧場へ出かけました。国道・私道・農道と次第に狭くなる山道を登って、人間牧場の私道に入るとコンクリート舗装した道幅の半分に、道の側面の土が崩れて行く手を塞いでいるのです。

イノシシに崩された畦畔
          イノシシに崩された畦畔
大汗かいて土を跳ね上げ
          大汗かいて土を跳ね上げ

 いつものことなので、これがイノシシの仕業であることは容易に理解できましたが、同じような出来事が一週間前にもあり、難儀をして大汗をかきながら土をスコップで跳ね上げて片付けたばかりなので、誰に当たるでもなく目に見えぬイノシシに向けて「仕方がない」と思いつつも、行き場のない怒りが込み上げてきました。イノシシが斜面を荒らしている姿を見た訳ではありませんが、察するにイノシシは昨日の夜出没し、闇に乗じて両足と鼻で土を掘り返し、餌となる大好物のミミズを食べたに違いありません。

 この日の私の作業予定は草刈と水平線の家の掃除で、午後から雨が降るという天気予報だったので、道を塞いでいる土を除ける余裕はありませんでした。でもそれら全てをやるしかなく、とりあえず草刈りと掃除を休まず、昼食を食べるのも伸ばしてやりました。午後1時頃天気予報どおり小雨がポツポツ降り始めました。急いでスコップを倉庫から取り出し、土除け作業に取り掛かり、少し雨に濡れたものの片づけを終わりました。今回はイノシシが暴れ回ったのか、落ちている土の量も半端でなく、足腰・腕に堪えるほどの難儀さで、大汗をかきヘトヘトになりました。

 子ども体験塾で作っている芋畑は金網柵で囲っているため、今のところ大丈夫のようですが、この時期山は端境期でイノシシの食べ物がなくなる時期だけに、少し気がかりです。今年3度目の被害で、私の体力ももう限界です。いっそ道の出口と入口に、「イノシシさん、どうか悪さをしないで下さい・人間牧場主」と書いた看板を立てようかとも思いますが、残念ながらイノシシは学校を出ていないので、文字が読めないのです。警察に被害届を出すことも出来ず、当分はイノシシと私の知恵比べが続きそうです。嘆かわしいことです。

  「こん畜生!! 怒り心頭 また被害 道の半分 土を落として」

  「スコップで 土をエッチラ ほり上げる 大汗かいて 州に2回も」

  「崩すなと 看板立てても 効果なし 文字の読めない イノシシさんには」

  「知恵比べ、勝ったつもりが いつも負け イノシシ軍配 上がりっぱなし」

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