〇私はホラ吹き?
昨日人間牧場の水平線の家の掃除をしながら、板壁片面に設えている木製書棚も少し整理をしました。家の書斎書棚から移した本で書棚はこの10年間で完全に埋まり、小型の本は置き場がないので二重三重に置かれて窮屈そうでした。書棚のあちこちには小道具類も置かれていて、背もたれ椅子で休憩する際、ハーモニカなどは時々練習のつもりで吹いて気分転換をしています。
昨日はその中に水牛の角でできた角笛を見つけました。何年か前外国人のお客さんが来た折、お土産にいただいたものですが、いつ誰に貰ったかは記憶にないのです。早速白いテッシュペーパーで表面や口が当たる場所を綺麗に拭きました。早速ほら貝を吹く手合いで吹いて見ました。最初は息を吹き込む要領がつかめず、まるで屁のような音しか出ませんでしたが、そのうち段々馴れて上手くなり、雨のため窓全てを締め切った部屋の中に響き渡りました。
私は奇想天外なことを発想し言うので、仲間は多分私のことをホラ吹きだと思っているに違いありません。「ホラ吹き」という本当の意味は出来もしないことを言う人のことなので、出来そなことを言い、それを実践し実績を上げてきた私のそれとは少し違いますが、まあ大差はない小さなホラ吹きでしょう。そういえば年齢を重ねるとさすがにホラを吹くことも少なくなって来たような気がします。多分それだけ夢がなくなったのかも知れません。夢なき民は滅びます。もう少しホラを吹いてみようと思いました。
何年か前人間牧場のご存知切り株高座に上がり、落語ならぬ落伍をやった折、この角笛を演目に加えて演じた記憶があります。結果的には上手く角笛を吹くことができず、落ちで「私はホラ吹きではありません」と公言し爆笑を誘いました。近々この演目で再びやってみようと思っていますが、昨日は雨で湿り気があったためでしょうか、大ホラ吹きとなりました。お後が宜しいようで・・・。
「掃除する 手と足止まり 角笛を 見つけて座り 吹くが吹けずに」
「何回か やってるうちに 音が出て 窓閉め室内 大いにホラ吹く」
「多分だが 私のことを ホラ吹きと 思っているに 違いないかも」
「演目に 加えてホラを 吹こうかな 歳をとったか 夢も萎んで」