〇BE-PAL9月号で下灘駅紹介
かつて私が下灘駅のプラットホームを使って夕焼けコンサートをやったころのJR下灘駅は、フーテンの寅さんシリーズ「殿様と寅次郎」という映画の舞台になって、そこそこ知られてはいたものの、山周り内山線の開業で予讃本線の座を奪われて特急も走らなくなり、構内は列車が対向する線路があったものの取り払われ、線路を外した枕木だけが残った淋しい雰囲気で、並行路線ゆえ廃線も時間の問題とささやかれていました。
「弱者の足といわれる海岸周りを残したい」、そんな思いから駅のプラットホームを使った奇抜と思える夕焼けコンサートを思いつき、大方の反対を押し切ってやったコンサートが意外な方向へと発展し、隠し味だった夕日も有名になり線路も残ったのですから、これほど嬉しいことはないのです。最近は「夕日ビールトロッコ列車」や「伊予灘ものがたり」という観光列車まで走って、何かと話題の多い駅になったのは、今年30周年を迎える夕焼けコンサートは勿論のこと、多くの人の熱い思いに他ならないのです。
昨日息子が愛読しているBE-PALという雑誌の中から、絶景!各駅停車の旅という特集記事で下灘駅が紹介されているのを見つけました。下灘駅は今や何もないことを売りに、知る人ぞ知る人気スポットに成長していますが、この記事は下灘駅だけでなく周辺の見所や味処も紹介していました。私のような年高齢な人間には文字が小さ過ぎて多少読むのに難点がありますが、リポーター女性が紀行文風に面白くまとめていました。今日にでも天気が回復したらヒマワリの咲く下灘駅へ出かけてみようと思っています。
「あのころは 廃線間近と ささやかれ 何の変哲 なき駅だった」
「コンサート 駅を救った 救世主 みんなの汗と 知恵の結晶」
「全国版 雑誌やテレビ しょっちゅうで 今や抜群 人気度高い」
「キャンペーン ポスター何度 出ただろう 旅先で見た 感動忘れじ」