〇蓄えるしんどさと使う喜び(その1・健康の貯蓄)
私がいつも心に思っていることのひとつに、「貯蓄」という言葉があります。私がこの言葉に出会ったのはもう40年も前、貯蓄増強推進委員会から貯蓄推進員に委嘱された時でした。貯蓄はイコール貯金のように思われますが、貯蓄には①金銭の貯蓄。②健康の貯蓄、③人間関係の貯蓄、④知識の貯蓄、⑤感動の貯蓄と色々あるというのです。以来私はそのことに注意をして生きてきました。しかしお金も健康も知識も人間関係も、また感動さえも自分の体内に蓄えることは平凡ながら、容易なことではないことを、この40年間身を持って体感していますが、蓄えるしんどさはあっても、使う喜びがあることも知ったのです。
健康で長生きがしたいと思うのは人間誰しもです。最近はサプリメントが大流行で、テレビにサプリメントのコマーシャルが出ない日はないほどで、金さえ出せば健康になるような錯覚を持ちますが、健康維持はそんな単純なものではなく、快食・快眠・快弁・快運動の積み重ねがないとなりたたないのです。毎朝ジョギングやウォーキングをしても一日一日は何の変化もないように見えますが、これが一ヶ月以上も続けて習慣化すると、たまに食べ過ぎたりしても体重は増えず、またぎっくり腰や五十肩(現在は七十肩かも)もすっかり陰を潜めています。子ども体験塾の山歩きだって、明くる日もその次の日も足腰に堪えるよな実感さえないのです。
4つの症候群といわれる①メタボリックシンドローム(肥満型成人病症候群)や②ロコモティブシンドローム(運動機能低下症候群)、③アパシーシンドローム(無気力症候群)、④フレイユシンドローム(老化症候群)の中で、私が気をつけなければならないのはロコモとフレイユですが、蓄えるしんどさは多少あっても、日々の暮らしが健康で充実しているのは使える喜びなのです。
今朝早朝ジョギングをしていると、何人かの人に出会いました。残念ながら若い人は公民館の赤石さんだけで、後の人はみんな60歳を越えた人でしたが、それぞれがそれぞれの健康の貯蓄をしていました。
「若い頃 貯蓄の意味を 教わった 貯金とばかり 思っていたが」
「健康も 知識や金も 貯蓄する しんどいけれど 使う喜び」
「アパシーや フレイユならぬ ようにする 毎日わが身 戒め生きる」
「それぞれに 毎朝健康 貯蓄する 健康長生き まずは目標」