〇水平線の家押入れの大掃除(その2)
昨日はこのところ気になっていた、人間牧場水平線の家の押入れの掃除をするため午後出かけました。押入れの中には自著本「夕日徒然草」を収納していますが、山の家なのでほおっておくとゴキブリが巣を造り、本を傷めるので、1年に一度は必ず掃除をしなければならないのです。幸い友人からプラスチック製の収納箱二つををいただいていたので、一旦全ての自著本を外に出し、丁寧に掃除機で掃除した後、収納箱を押入れの中に入れました。そして3段の収納箱の下段には「昇る夕日でまちづくり」「今やれる青春」、中段には「水の書」「火の書」、上段には「風の書」「空の書」を収め、周りの隙間に残った本を入れ直しました。
思った以上にすっきりと片付き、満足の手合いでこれまで執筆印刷した自著本を、背もたれ椅子に体を沈めてパラパラめくり読みしました。「昇る夕日でまちづくり」を出版したのはもう15年も前のことです。忙しいまちづくりの仕事の合間を見て執筆したので、拙文のそしりは免れませんが、それでも若い頃書いた文章には発想の面白さと勢いがあり、今となってはあのような文章を書く力もありません。21世紀えひめニューフロンティアグループの活動記録を、私が書いた「今やれる青春」も味がある本です。この本の舞台となった沖合いに見える無人島由利島も、今はダッシュ島としてテレビに乗っ取られていますが、思い出は尽きません。
押入れの中にはもう一つ、時代遅れな18mmの映写機が入っています。使うこともなくなった代物ですが、ある青年団体が解散する時、行き場を失い廃品回収に回される運命だったものを私が拾い、持ち帰りました。この映写機でどれほどの人が18mmの映画を見たことでしょう。パソコン万能なデジタル社会になり、アナログなこうした道具類は行き場を失っていますが、青空公民館時代の華々しい活躍を思うと、まさに18mm映写機は近代化遺産だと思うのです。まだ十分動くので年に1回くらいはフィルムを借りてきて、映画鑑賞会でもしたいものです。
「牧場の 押入れ掃除 一人する 出てきた自著本 懐かしく読む」
「若い頃 書いた文章 力ある とてもじゃないが 今は書けない」
「押入れに しまったままの 映写機も やがて廃品 惜しい気もする」
「やはり歳 細々なこと 気になりて 押入れ掃除 納得しつつ」