〇石臼の移動
先日手に入れた餅つき用の石臼は、庭の隅の水場で丁寧に水洗いして乾燥し、見違えるようになったので、昨日はその石臼の上に収納用の蓋を作ろうと思い立ち、倉庫の中から適当な杉板端材を見繕ろって準備を進め、作業に取り掛かりました。まず石臼の直径を計って板を適当な長さに切り、直径の糸を2分の1にして両端に3cmほどの釘を結び、釘を真ん中に軽く打ちつけて、3枚の板を揃えて釘で円を描きました。
釘で印のついた円に沿って鋸で補正するように切って行くと、やがて丸いお盆のような形になったところで、細長い算木を2本取っ手のように打ちつけ、石臼の蓋が出来上がりました。この作業は今年の夏ごろケヤキの木で出来た餅つき用の臼を手に入れた時同じような物を作った経験があるので、カンナをかけて綺麗にして石臼の上に乗せてみるとピッタリで、不器用な私ながら思った以上に立派な仕上がりとなりました。
夕方小雨がぱらつき始めたので、その石臼を人間牧場へ運ぶことを思いつきました。基本的にこの石臼は一人で動かすことは出来ないほど重いので、居合わせた若嫁に手伝ってもらい、何とか軽四トラックの荷台に麻袋を敷いて下向きに乗せ、動かないよう荷紐をかけて出発しました。荷崩れしないか後を気にしながら山道を登りましたが、午後4時頃到着しました。軽四トラックを下ろす予定の作業小屋入口へバックしました。
さあそれからが大変です。重い石臼を降ろすのは私一人の人力なので、誤って落下させると石臼が割れるし、足の上にでも落すと大怪我するので、まず松の板を敷いて慎重に力を込めて降ろしました。地面に降ろせばしめたもので、後は麻の上をまるで歩かせるようにゴロゴロ回しながら作業小屋の中に入れて、木臼と並べて無事収納作業を終えましたが、石臼も居場所を得て喜んでいるように見えました。
石臼と大釜を手に入れたことをブログに書いたところ、地域おこし協力隊の冨田さんから、「移動する時は腰を痛めるといけないので加勢します」と、嬉しい申し出の書き込みがありましたが、お陰様で自分一人で動かすことがで来ました。この石臼と木臼を使って、12月13日には人間牧場でん年末恒例餅つき大会をする予定です。臼も杵もセイロも薪も全て整いました。後はみんなの参加を待つだけです。
「手に入れた 石臼蓋を 杉板で 不器用ながら 手作り作業」
「石臼を 若嫁頼み トラックの 荷台積み込み 牧場移動」
「積んだのは いいが降ろすは 一人なり 全力真剣 思ったとおり」
「さあこれで 道具は万全 来月は みんな集まり 餅つき大会」
餅つきを