〇冬の足音が近づいて来ました
この2~3日は北西の季節風がかなり強く吹いて、秋を通り越し一気に冬支度となりました。朝の散歩をする人もめっきり減って、出会う人たちも身を縮めて歩いているような感じで、「今朝は寒いですねえ」などと声を掛け合い、足早に歩いていました。北の北海道に住む友人からは、雪や低温の便りどんどん届いていますが、北海道から比べれば寒いといっても10度そこそこなので、我慢できないほどではありません。
庭の隅に植えている山茶花の花が咲き始めました。晩秋から冬枯れのこの季節は花の少ない時期なので、赤い山茶花の花は見るだけで心を和ませてくれます。これからしばらくの間はダイニングの掃き出し窓から、食事をしながら山茶花の花を楽しみたいと思っています。昨日の夕方山茶花の花の根元で、同じような花ながら西洋ツバキの花も咲いていました。植えた訳ではなく、小鳥の糞から芽吹いて大きくなったものと思われますが、とても綺麗でした。
「赤富士」とは夕日に染まった富士山の景色をいいますが、多くの画家が描いたり、写真家が写真に撮っています。昨日の夕方私の家の直ぐ目の前に聳える町のシンボル本尊山が、夕日に映えて赤く見えました。このところの冷え込みで本尊山周辺も山が色づき始め、特にハゼモミジの赤い色が目立つようになってきましたが、日々の暮らしの慌しさの中で忘れていた光景に、思わず見とれてしまいました。冬は私たちの住んでいる双海にも、駆け足でやって来たようです。今朝も少し肌寒さを感じながら新聞配達のおじさんを迎えました。
「庭の隅 真っ赤な花の 山茶花が 咲いて心を 和ます晩秋」
「山茶花の 根元に椿 二輪咲く 小鳥の仕業 思わずしゃがむ」
「夕焼けに 本尊の山が 染まりたる ハゼのモミジも 彩り添えて」
「寒いねえ 朝のあいさつ そこそこに 足早過ぎる ウォーキングする人」