〇友遠方より来るありまた楽しからずや(その2)
おんせん県大分別府に住む縄田さんとは、昨年の12月に国立大洲青少年交流の家で開かれた地域社会教育実践交流集会で初めて出会いました。私が司会をしたインタビューダイアローグのパネラーとして登壇していた、縄田さんの本職は小学校の教員で、現在は生涯学習センターに勤務していますが、若い頃青年海外協力隊の一員としての経験がある異色の人だったので、興味とフィーリングがあったようで、直ぐに友達になりました。以来メールやハガキのやり取り、講演依頼などなど密度の濃い交流を続けています。
昨日大分県九重町の野上公民館の人たちが、わが町へ視察にやって来ましたが、野上公民館の指導も日常的にされていて、別行動ながら人間牧場へご一緒にやって来られました。午前中の視察を終えて一行が帰った後、少しの間レストランでの昼食、翠小学校の見学、わが家の私設公民館煙会所、海の資料館海舟館などを見ながら、楽しいお喋りの時間を過ごしました。本職は小学校の先生だし県教委の社会教育主事なので、雑談めいた教育議論にもメモを取りながら熱心に耳を傾け、いやはや驚きでした。
私は年中人と出会っています。100回会っても1回しか会ったような感じかしない人もいますが、1回会っただけで100回も会ったような感じのする人もいます。縄田さんは後者の最たる人で、僅か1年の出会いが周りを巻き込んでどんどん膨らみ、大きな輪になっています。縄田さんを見ていると私の若い頃を思い出します。暇さえあれば外に出かけ、人に会い人に教えを請い、人とともに活動をしました。縄田さんは情報発信の名手で、facebookも彼女の道具の一つのようで盛んに投稿しています。
人の値打ちを決めるのはやはり心の温かさだと思います。現代人間は損か得か、好きか嫌いかという見栄えで人を判断しがちですが、損得・好き嫌いよりも、温かい人間的力こそ大事なのです。縄田さんの人間力から学ぶことは多く、これからも大事にしたい、私の新しい親友です。進み過ぎる社会と縮む社会が混在化して、一見見えにくい現代の世相ですが、いつの世も迫り来る悩みや世相は同じで、鳥の目と虫の目の複眼を持って生きて行かねばなりません。そのキーワードは温かい人間力のようで、縄田さんにそのことを教えられた1日でした。
「まだ一年 だけど十年 会ってるよう そんな気がする 遠来の友」
「おんせん県 大分別府 住む人が はるばる愛媛 ワクワク・ドキドキ」
「束の間の 短い時間 サプライズ 思いつくまま あちらこちらへ」
「温かい 人間力が ある人は また会いたいと 不思議に思う」