〇世界遺産を巡る旅(その4)
ホテルビィレッジは草津温泉の中心地湯畑から車で5分余りの郊外にあります。周囲を森で囲まれた環境抜群のホテルでの夕食はバイキングでした。日曜日だったこともあり二つもあるバイキング会場は満席で、和洋混じった料理に13人の仲間は同じ席を囲んで、舌鼓を打ちながら談笑しましたが、食べ放題と言われてもそれ程食べることもできず、ましてやアルコールも飲まない私には多少難儀でしたが、24時間開放の温泉だけは別格で、夕食を済ませて少し眺めのお風呂を楽しみました。
温泉は湯畑から引き湯している源泉かけ流しといったところですが、草津温泉は湯温が高く、中には43度の湯船もありました。テレビ旅番組で紹介していた通り、タオルを頭の上に被り、熱いかけ湯を桶で20杯以上被り、「草津よいとこ一度はおいで~」などと、鼻歌交じりでいい汗をかきました。
その夜はホテルの無料マイクロバスで湯畑のライトアップを見に行きました。ライトに照らされた湯畑の湯煙はとても幻想的で、湯畑の周りを硫黄の匂いを嗅ぎながら散策しましたが、湯畑の石柵には草津温泉を訪れた歴史上に名を残していている有名人の名前が刻まれていて、それらを見るのも楽しみにひとつのようです。
明くる朝私は河野さんと二人で、ホテル周辺を散策しながら散歩を楽しみました。ヴィィレッジ周辺にはマンションやスキー場、ゴルフ場まであり、かなり大きな開発がされているようでした。散策途中森の向うから真っ赤な朝日が印象的に見えました。この朝日が今夕には双海の夕日となって瀬戸内海に沈むのですから不思議としか言いようがありません。思えば人間は地球上の何処かで同じ太陽を見ながら暮らしているのです。朝食もバイキングでした。ツアーも二日目になると、顔も知らなかった同じツアー客とあいさつや声をかけれるほどになり、「何処から来ましたか?」などと会話も進み、私もちゃっかり双海の宣伝をさせてもらいました。
ホテルを出発して朝の湯畑を見学しました。夜のライトアップした湯畑を見ているので、左程の感動はありませんでしたが、それにしても湯畑は壮観で飽きぬ風情でした。ツアーには買い物場所がつきもので、浅間酒造で試飲したり、お昼は原田農園で特選牛と松茸の特選網焼き膳を食べました。また農園裏手には真っ赤な色の実を付けたリンゴ園が広がり、リンゴ大好きな私は食べ放題の試食コーナーで色々な品種のリンゴを沢山食べました。中にはお土産にリンゴを買い求め宅配便で送っている人もいるようでした。
「早起きし 少し寒いが 周辺の 落ち葉踏みしめ 散策散歩」
「昼と夜 同じ湯畑 趣が 違って見える 楽しからずや」
「ツアーでは お土産店に 立ち寄って 試飲試食で 腹が太りて」
「土産等 買わぬ私は 持て余す トイレ休憩 これも勉強」