〇9月歌会の結果
先日見山あつこさんから、毎月届く松山五行歌9月歌会の結果が送られてきました。私が先月欠席歌の部に投歌したのは次の歌でした。
自分の目
時には鳥の目
虫の目と
器用に使い
いろいろ思う
講評には次のような寸評が書かれていました。
☆物事を一方的に見るのではなく、いろいろな方向や角度から見つめることは大切ですね。歌を書くようになって、自分を見ているもうひとりの自分がいるということに気づいたという方もいますが、素晴らしいことです。「時には鳥の目/虫の目と」作者は言います。あなたはどんな目がほしい?「私は猫の目、うちの猫ちゃん、私たち夫婦のことをどんなふううにみているのかな?」という人も・・・。
なるほど言い得て妙なる寸評です。私は自分の目のことを思って歌を作りましたが、これは単眼でした。考えれば私の身の回りにいる家族や動物たちも、私をしっかりと見ているのです。特に一番長い時間をともに過ごしている妻は、私のことをいつもどんな目で見ているのでしょうか。時には頼りない夫と見ていたり、喧嘩でもしたものなら、憎らしいと思って見ているのかも知れません。私もこの際妻に対する優しい眼差しを持ちたいものと、寸評を読んでハッと気がつきました。
私の歌は久々に入選末席の五席の称号をいただきました。孫の運動会では3人が走って3等というのがありましたが、ひょっとしたら私の5等も、5人走ってビリの5等だったのかも知れないと、自分で自分の作品を読み返しながら心の中で笑ってしまいました。ちなみに出席歌の一席はよーこさんの次の歌でした。味わい深い歌に感動しました。
生きる意味なんて
わからないけど
お月さまが欲しいと
手を伸ばしてた娘と
今年も並んで見る幸せ
「わが歌に 五席称号 書いてある 五人で五席 ドゲではないの?」
「虫の目と 鳥の目二つ 書いたけど 寸評猫の 目もある教え」
「どうすれば 立派な歌が 作れるか 浅はかだけど 考え込んで」
「閃いた だけど一瞬 直ぐ消える 思い出せない やはり歳だな」