〇百姓ニュールック(その2)
この二日間、人間牧場の梅林で梅の収穫をしています。今年の人間牧場の梅は大豊作で既に10箱200キロを収穫しましたが、このところ農作業が忙しくて収穫した梅は、まだ梅干用の塩漬けや梅酒用の砂糖漬けに加工していないので、週末にはそれらの作業をこなさなければなりません。只今天草の晒し作業も同時進行なので、朝から晩まで百姓と漁師になったような感じです。
梅の取り入れは梅の木が老木なため、木に登らなければ収穫できないため、梅の木には棘がやたらと出ているので、体中に引っかき傷ができて、風呂上りには軟膏を塗って肌の手入れをする有様です。特に手首辺りには棘傷が集中するため、何か妙案はないか考え妻に相談しました。
妻は自分の小物入れから、どこかでいただいた手負いと言うべきか、腕抜きと言うべきが分りませんが、花柄の可愛らしい物を見つけてくれました。「何が何でもそれはちょっと派手過ぎでは?」と私が言えば妻は、「畑での梅取り作業はカラスぐらいで、誰も見てないのだから派手でも大丈夫」と、使うよう強要されてしまいました。仕方なく腕抜きをはめて梅の実の収穫を始めましたが、これが何と100点満点の効果を発揮してくれ、お陰で昨日の梅の収穫は腕に関しては順調そのものでした。
昨日は梅取り作業をしていると、何人かが人間牧場の見学に飛び込みでやって来ました。その都度作業を中断して対応しましたが、私のカラフルな腕抜き姿を見て、「中々格好いい」とみんなに大笑いをされてしまいました。
昨日は好天だったため麦藁帽子を被って作業をし始めましたが、縁の大きい日よけ用の麦藁帽子は込み合った枝の下での作業には不向きで、結局使い慣れている野球帽子となったため、多少日焼けをしましたが、日焼けした顔は精かんに見えるらしく、会う人誰もが「お元気そうで」と言ってくれるのです。
梅雨の晴れ間だけに農作業は急いでやらなければなりません。今日で弁当を持っての梅の収穫は終わりにしたいと思っていますが、はてさて思い通りに行くかどうか心配です。
日中の戸外の気温は25度以上になり始め汗をかくようになったし、汗をかいた身体に縞模様の薮蚊がまとわり付き始めました。季節は今年も早くも68年目の夏模様です。
「カラフルな 腕抜き妻に 勧められ 顔赤くして 畑で作業」
「腕抜きの お陰で手首 傷もなく 梅取り作業 はかどりました」
「急峻な 地形に加え 木が高く 海猿私 枝から枝へ」
「農作業 足腰肩に 堪えます 遊びのつもり 少し荷重に」