〇ゴボウの種蒔き
関東や東北では昨日、列車も止まるほどの雨風を伴った大嵐が吹き荒れたようですが、こちらでは幸い雨はたっぷり一日中降りましたが、名残の桜花を散らすほどの風も吹かず、南下した寒気の影響で朝晩は少々寒かったものの、わが家の借景である本尊山周辺には山桜の花が沢山咲いて、山全体が衣替えをしているように見えました。雨が降る3日前、ゴボウの種を蒔く型枠を造り、大量の土を入れて準備をしていた場所へ、ホームセンターで前日買って来たゴボウの種を蒔きました。
ホームセンターの園芸コーナーにはゴボウだけでも、驚くほどの種類の種が置かれていました。幸い顔見知りの農家の人が居合わせたので、「ゴボウの種を買いたいのだがどんな品種がいい?」と尋ねると、「瀧の川」という普通の品種がいいと教えてくれたので、早速2袋400円弱で買い求めました。
前日降った雨水をたっぷり吸った土は多少落ち込んで目減りしていましたが、じゅるいこともなく作業を始めました。まず小さな手鍬で土の表面に5本の筋溝を作りました。ゴボウの種袋の封を剪定バサミで切り、用意した種蒔き専用のお皿に取り出し、種を蒔いて行くのです。種は多過ぎても少な過ぎてもいけないので、目を細めながら、2袋分の種を上手く振り分けて慎重に蒔いて行きました。種を蒔き終わると丁寧に薄く土を被せてましたが、蒔いた場所が分るようその上に籾殻を筋上に撒きました。籾殻は水分を吸うため、種が発芽する時に必要な水分を自然に補給できるし、土壌改良にもなるのです。型枠床は高床式栽培のようなものなので、腰に負担をかけることもなく楽な作業となりました。
最後の仕上げは牛糞肥料を籾殻と籾殻の間に、筋状にふって行く作業も造作なく終わり、発芽を促すため少しだけ化学肥料をパラパラと撒いて、ジョロに水を汲んできて、たっぷり散水をして道具類を片付け、全ての作業を終えました。これからは気温も上昇するので、一週間もすれば発芽するものと思われますが、折角蒔いた種を野鳥に食べられないようにしなければなりません。今日にでもテグスかテープを張って食害に会わぬようしたいと思っています。
私は何故かゴボウが大好きです。正月等はゴボウと田作りイワシで田作りを沢山作って食べます。鷹の爪のピリリと効いた田作りに加え、ゴボウを肉と煮込んだものをソバやうどんに乗せて食べる素朴な田舎料理も、捨てがたいものがあります。今年はゴボウ料理を妻に作ってもらい、せいぜい楽しみたいと思っています。
「大好きな ゴボウの種を 蒔きながら 舌で覚えた 料理しみじみ」
「幕板で まるで高床 苗床を 作ったお陰 作業楽々」
「気がつけば 家庭菜園 このところ 度々ブログ 書いて楽しむ」
「菜園の 作業のお陰 顔日焼け 元気そうだと 仲間に言われ」