人間牧場

〇朝日輝く桜島と夕日に映える開聞岳、そして夕日の佐賀関(その6)

 

朝日に輝く桜島
朝日に輝く桜島

 鹿児島と言えば桜島と開聞岳を思い出すほど、二つともく鹿児島県の観光ポスターに出てくる名山です。錦江湾に浮かぶ桜島は活火山で、今も休むことなく噴煙を上げていますが、私たちのように遠くから旅して見る噴煙光景は絵になりますが、ここで暮らしている人にとっては、黄砂のように降る火山灰で、風向きによっては洗濯物も干せない悩みの島でもあるのです。国分市にある大学に三男息子が4年間遊学していたこともあって、火山灰の話はいやというほど聞かされました。
 鹿児島港を午前7時45分に出航した高速船トッピーの船内客室の窓越しに、朝日に輝く桜島を見ましたが、「わが胸の 燃える思いに 比ぶれば 煙は薄し 桜島山」という言葉の意味を反芻しながら、その先の洋上には、かつて青年団の研修旅行で訪ねたことのある、日本最南端佐多岬半島も見えました。

夕日に映える指宿開聞岳
夕日に映える指宿開聞岳

 屋久島からの帰り際、宮之浦港を午後5時10分に出発した高速船は、寄港地である指宿の港を目指して走っていました。やがて4月13日の夕日が南シナ海に沈もとしていましたが、この夕日が開聞岳の山頂に綺麗にかかるシャッターチャンスに巡り合いました。30年を越えて夕日夕焼けに思いを寄せいている私としては、願ってもない降って湧いた好機に心は高鳴り、持っていたデジカメで窓越しに開聞岳に沈む夕日を何枚も写しました。残念ながら私のカメラの機能不足と腕前不足で、いい写真は撮れませんでしたが、開聞岳に落ちる夕日を私の心の記憶に焼き付けることはできたようです。
 開聞岳は別名薩摩富士といわれる名山です。近くにイッシーで有名になった池田湖もありますが、洋上から開聞岳の勇姿と夕日をセットにして見れる幸せはもう最高でした。

 

夕映えの佐賀関
夕映えの佐賀関

 「どっきり屋久島とあったか南九州」3日間の旅を終えて、佐賀関へ帰ってきました。佐賀関港では親友渡邊又計さんとも久しぶりに出会い、旧交を温めました。三崎を目指すフェリーの船上から夕焼けを見ました。天気予報ではその後雨が降るという予想通り、夕焼けを見た後にわかにかき曇って雷鳴が轟き、帰りのバスはあいにくの結末になりましたが、八幡浜駅、大洲駅とツアー客を降ろし、私が降りる松前エミフルでは雨も止んで、結局私は雨に合うことなく迎えに来た妻の運転する車で、10時前に帰宅することができました。予定より一便時間早くフェリーに乗らなかったら、佐賀関に落ちる夕日も見れなかったのですから、ラッキーとしかいいようがありません。
 私は年中日本全国を旅していますが、純然たる観光を目的の旅は殆どせず、講演などで訪ねた町をついでに観光する程度です。船の中で開いた21世紀えひめニューフロンティアグループの総会で、来年は栃木県日光の世界遺産を目指します。これから一年健康に注意して来年も元気に世界遺産を巡る旅に参加したいと思っています。

  「三日間 雨にも合わず 上天気 おまけに夕日 夕焼け鑑賞」

  「開聞の 夕日格別 デジカメの 記憶辿りつ 感激浸る」

  「良かった?と 妻が尋ねて 良かったと 私答える いい旅でした」

  「来年は 世界遺産の 日光を 元気に参加 するよう頑張る」

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