〇三重県尾鷲観光物産協会から講演に招かれて(その2)
協同組合尾鷲観光物産協会の招きで、三重県尾鷲市へ行きました。どんな趣旨でやるのかも余り分からぬまま引き受けたものの、送られて来たパンフレットを見ると、「みえ地域コミュニティ応援ファンド、財団法人三重県産業支援センター事業」という冠のついた事業なので、地域の活性化についての話しをすればいいと勝手に思い込んで、正直なところほんの少しだけ準備をし、殆どはいつものように出たとこ勝負のアドリブでの対応となりました。駅まで出迎えに来ていただいた河中事務局長さんの案内で尾鷲の街中をそぞろ歩きし、大瀬という老舗の海産物屋へ立ち寄ったりして、時を過ごしました。
講演会は午後7時からなので、1時間半ほど前に会場入りしました、尾鷲の湾内や、中部電力火力発電所の高い三又煙突を眼下に望む高台にある、三重県が威信をかけて尾鷲桧で、20億円もの巨費をかけて造ったという熊野古道センターの見事さに、感心しながら展示物を見学させてもらい、幾分かの知識を学ばせてもらいました。
やがて尾鷲観光物産協会の理事長さんや市役所商工観光課長さんたちもあいさつに見えられ、私が事前にインターネットで調べていた尾鷲の実態が、雑談の中でおぼろげながら飲み込めてきました。参加者は60~70人ほどでしたが、比較的若い女性も多く、熱を込めて話をしました。
講演が始まるようになって、パンフレットを見て気がついたのですが、今回の講演会は演題がないのです。しかしそのことを確認もせずに90分も話をするのですから私もいい加減といえばいい加減です。
それでも、講演会が終ると私の所へ何人もの人が名刺交換にやって来て、20人ほどと名刺交換をさせてもらいました。その中には隣町紀北町の上村さんや野間さんという熱心な職員さんもいて、わざわざ沢山の資料をいただきました。私はその重い資料を明くる日、リュックサックに入れて自宅まで、難儀をして持ち帰ったのです。その熱意は凄いと思いました。
今日は松山まで妻に迎えに来てもらいましたが、少しだけ疲れたようなのでこの辺でお開きと致します。
「気がつけば 演題もない 講演会 それでもたっぷり 話せる私」
「二十億 かけた桧の 施設見て ご立派立派 度肝抜かれる」
「この資料 読んで下さい 手渡され リュックに入れて 肩にずしりと」
「この街に 往時をしのぶ 老舗あり カツオにアワビ びっくり本物」