〇丸々太った寒ブリが届きました
前日の夕方、宅配便で宇和島市嘉島に住む宮本正勝さんから立派な寒ブリが2本届きました。毎年この時期になると届く寒ブリを、相手に失礼ながら「もうそろそろ届く頃」と心待ちにしていました。相次いで前日の夕方、下灘の親類漁師の伯父さんから小魚類をいただいたので、昨日は久しぶりに午後の3時間余りを、外の流し台に立って魚の料理をしました。
まず6キロもある丸々太った寒ブリから始めました。研ぎ澄ました大きな出刃包丁で頭部分を切り落とし、腹を開いて内臓を取り出し、予め用意しておいたポリ袋を内蔵させたバケツの中に残飯として捨てました。ブリは捨てるところが少なく、内臓と尾っぽ、それにエラくらいなものです。
寒ブリは細長い発泡スチロールのトロ箱に、氷詰めされて送られてくるため魚体は低温状態で、粗調理をするだけで、頭を二つに割る頃には手がかじかんでもどかしいのです。頭は固いので専用にしている金槌で包丁の背中を叩き割り、エラを取り出しました。綺麗に水洗いをして水分を取り、3枚に下ろすのですがDHAとでも言うべき青魚特有の脂分が相当あって、いかにも美味しそうな赤味が顔を覗かせました。頭部分や骨、それにヒハラはブリ大根の材料用として、小切りにしそれぞれタッパに入れ、ラップをかけて冷蔵庫に終いました。
寒ブリの粗調理は20分程度で片付きましたが、続いて始めた下灘から貰った小魚の下ごしらえは、魚種が柳鯛、チダイ、エソ、ホウボウ、カナガシラ、メッキ、モチハギ、スルメイカと、多岐にわたっていたため、鱗取りや内臓取り出しに2時間も時間がかかってしまいました。
それでもシンクに水を貯め、綺麗に水洗いをしてタッパに入れ、残飯処理を行なって私の仕事は一件落着となりました。そのうち仕事から帰った妻は、冬の時化が続くこれからのために、冷凍保存するものを小分けしながら夕飯の支度に取り掛かっていました。
昨日の夕食はブリの刺身とブリ大根がメインなので、私は妻に頼まれ家庭菜園から丸々太った、聖護院大根を2個引き抜いて水洗いをしてやりました。そのうちブリ大根の煮える匂いが何処からともなく匂い始め、食欲をそそりました。息子たちにもお裾分けしてやったようですが、孫たちも刺身やブリ大根を美味しそうに食べていました。
私はもう冬休みモードに入っていますが、妻はまだ年末まで一週間勤めがあるため、私が少し手助けをしてやりたいと、まだ年賀状の片付けもできていないし、注連縄作りだってできていないのに、殊勝なことを考えています。いよいよ年末も押し迫ってきました。
「寒ブリが 届いて私 粗料理 包丁研いで 妻の手助け」
「寒ブリが もうそろそろと 期待する 思い通りに 届いてニヤリ」
「寒ブリの 刺身とともに ブリ大根 食が進みて 大いに満足」
「子も孫も 美味い美味いと 喜んで 冬の夕餉は 寒ブリ三昧」