〇私の今年の10大ニュース(その①・②)
私のスケジュール帳には、人には分からない様々な予定が書き込まれています。それらの予定も殆どが過去となり、思い出の彼方に消えようとしていますが、ナンバーを打っている講演やシンポジウムなど、講師を務めた今年の集会も、あと少しで幕を引きそうです。私のスケジュール帳は妻にとっても、食事や電話での対外問い合わせ等への対応に必要なため、時々勝手に閲覧されていますが、別に秘密にすることもないし、スケジュール帳に書き込まれた結構多い女性の名前を見ても、不審に思ったりときめいたりもしないようです。
毎日のように届いていた喪中ハガキも少なくなり、昨日はそろそろ自分の年賀状の準備をしなければなるまいと、自分の今年のスケジュール帳をめくってみました。私の年賀状は毎年、「私の十大ニュース」と称して、今年一年間にあった様々な出来事の中から10項目を選び、それを羅列して書き出し印刷するのです。居ながらにして私の活動履歴書と年賀状がセットになるよう仕組んでいるのですが、今年も加わる10項目を日付の早い順に選んでみました。
①1月10日と2月5日の両日、雪の降り積もる世界遺産岐阜県白川郷へ相次いで行きました。1月10日は白川村の村長さんと西予市で開かれた過疎シンポで出会い、私の話を聞いた村長さんからラブコールをいただき、講演に出かけました。またその3週間後には私が代表を務める21世紀えひめニューフロンティアグループの世界遺産を巡る旅で、奇しくも同じ場所へ観光旅行に出かけました。合掌造り民宿に泊まったりライトアップされた集落を見た思い出は忘れることができません。
②3月3日、佐呂間漁協の招きで、今年一番北の町北海道へ出かけました。船木耕二さんや井田貴子さんなど旧友にも逢えたし、網走では流氷の上にも乗ったし、完全結氷した佐呂間湖には度肝を抜かれました。今年の冬はやけに寒いと感じますが、それでも私たちの住む四国・愛媛県・伊予市・双海町ではまだ日中の気温は10度前後です。北海道の宿舎で経験した氷点下15度の世界は、まるで冷凍庫の中に入っているようでした。そういえばこの旅の途中、カバンの中に忍ばせて持参した二本のハーモニカと、二宮金次郎の銅像が女満別空港の手荷物検査で引っかかり、思わぬ騒動になったことも忘れられない思い出です。
①と②の旅は厳寒の雪や氷に閉ざされた厳しい冬でした。春・夏・秋を越え、一年ぶりに再び巡ってきた冬の寒さの中で、訪ねた町や出会った人たちは、どんな風情や暮らしをしているのだろうと思いを馳せています。それにしても私は寒いといっても、それ程の寒さでもない所に住める幸せを実感しています。真冬ながら間もなく水仙や菜の花が咲く温かさは、寒さが苦手な私にとって、これはもう何よりも嬉しいことなのです。先日佐呂間町の井田貴子さんからカキとホタテ、鵡川町の菅原春巳さんからシシャモが届きました。また北見市の北川恵子さんからハーブ茶も沢山届き、お裾分けをして美味しくいただきました。
「もうそんな 時期になったか 大慌て 年賀状書く 準備おさおさ」
「私にも ささやかながら ニュースあり スケジュール帳 めくり思い出」
「寒かった 雪と氷に 閉ざされた 北国思い 思わずブルブル」
「もう一度 行って見たいと 思い出す 今度は妻と 二人仲良く」