人間牧場

〇巣箱の掃除

 このところは何かと忙しくてすっかり巣箱の存在を忘れていました。毎朝書斎からダイニングに変わった部屋の窓越しから、裏山のミツバチ巣箱を見て食事をしていますが、今のところ3つの巣箱とも順調に蜂たちが出入りしているようです。何日か前農業改良普及員のOBさんたちが人間牧場へ見えられた折、水平線の家の入り口付近に置いている巣箱の様子を伺ったところ、スムシにやられ完全に空き家になっていたので、裏山の巣箱も心配して見ているのです。
 昨日の朝急に巣箱の入り口が騒がしくなっていました。よく目を凝らして見るとどうやらスズメバチが働き蜂を狙って飛来しているようでした。私は早速ハエ叩きを持って巣箱の裏に回り込んで狙いをすませスズメバチを叩き落そうとしたのです。失敗すると攻撃されて痛い目に遭うことを覚悟して、「エイッ」とばかりに見事命中して叩き落しました。

 

巣箱の中をデジカメで除いて見るとミツバチが群がって活動中でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  早速倉庫から防虫ネット網、ゴム長靴、ゴム手袋、麦藁帽子、ステンレス製のヘラ、デジカメなど巣箱掃除の七つ津具を用意して3つの巣箱の底板掃除をしました。ミツバチが活発に活動しているせいか、底板にはミツバチの廃棄物やスムシも殆んど見られず、ホッと一安心といったところです。
 掃除が終ると巣箱の中へフラッシュをセットしたデジカメを差し込んで写真を撮りましたがご覧のように巣箱の中はミツバチが小山のように群がって暮らしていました。少しだけ安堵しましたが、繊細にしてわがままなミツバチのことゆえ、フイといなくなることもあるので、これから先はしっかりと見届けながら、昨日のようにスズメバチがやって来ようものなら、ミツバチの仲間を守るために、スズメバチと戦をしなければならないのです。

 近頃は毎朝、食パンに自家製の蜂蜜を塗り、美味しく味わっています。一匹のミツバチが蜜源を求めて飛び交い、どれほどの蜂蜜を集めるのだろうと思う時、気の遠くなるようなその働きぶりに感謝をするのです。と同時に折角ミツバチが汗水たらして集めた蜂蜜を横取りして美味い美味いと食べる人間様の横暴に少なからず心が痛むのです。この上はミツバチを狙う憎きスズメバチだけでもせめて退治してやらねばと決意を新たにしているところです。
 ミツバチの師匠である山奥組の井上登さんから、採密の打診がありましたが、はてさてこの時期になると来年の種蜂のこともあるので、正直迷っています。息子からも秋採りの催促をされていて、難しい判断に迫られている今日この頃です。

  「ミツバチの 巣箱下から こっそりと 覗きビックリ 球体なりて」

  「朝食は パンに蜂蜜 つけて食べ 自家製故に 安心しつつ」

  「刺されたり 逃げられたりも するけれど 少しずつだが グレード上がり」

  「来年の ことを考え ミツバチに 相談しつつ 巣箱点検」  

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