人間牧場

〇子どものころからの疑問

 私は子どもの頃から疑問を持っていることが幾つかあります。その一つは夕暮れ時、西の空の雲間に隠れた太陽の光が、雲間からまるでスポットライトのように海面を照らす光景です。単純な考えだと光源である太陽の光を頂点とするなら、雲間から漏れる光は放射状になるはずで、当然人間の目にはそう見えるのです。
 昨日の夕方通学合宿「夕焼け村」の会場となっている潮風ふれあい公園に出かけました。「夕焼け村」はこの一週間開かれていて、指導している公民館主事赤石さんから、開村式の日に、夕日の話をしに出かけたお礼状ハガキが届き、都合がつけば覗きに来て欲しいと書かれていたものですから、覗きに行ったのです。

 昨日は子どもたちも間近に迫った運動会や、陸上競技大会の練習もあって、かなり疲れかなり遅れての帰着となったようで、食堂では更生保護女性会の皆さんが夕食の準備の真っ最中でした。女性会の皆さんには久しぶりに出会うので、雑談をしながらいつもながらの労をねぎらいました。
 そのうち子どもたちも次々帰って来て声を掛け合いましたが、私は外に出て西の空に沈み行く夕日を眺めていました。昨日はあいにく曇り空でしたが、私が常日頃疑問に思っていた放射状の光が印象的に海に降り注いでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 どうです。この写真を見ていると、まるで神々が天空から舞い降りてきそうな荘厳ささえ感じるのです。太陽ははるか彼方に存在します。その距離は光の速さでも何分もかかる遠さです。そう考えれば漏れ落ちる光は放射状ではなく、平行に近いなはずなのです。この疑問は凡人故に私の頭では、小さい頃から66歳の今日まで答が見つからず、ずっと疑問の館に入ったままなのです。他愛のないこんな疑問を持つ人はそんなにいないでしょうが、いつかNHKが夏休みにやっている、「何でも子ども相談室」に電話を入れて聞いて見たいと思っています。それにしてもラッキーでいい写真が撮れました。

  「何故放射 光差すのか 分からない 疑問の館 入ったままで」

  「太陽は はるか光年 向こうある 光並行 なるはずだがなあ」

  「偶然に 撮りたい写真 撮れました 絵になる一枚 私の蔵へ」

  「一週間 ぶりに出会った 子どもたち すっかり元気 成長の後」 

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