〇大荒れの一日
昨日は遅い寒波襲来という荒れた天気に翻弄され散々な一日となりました。南予に暴風雪波浪警報が出たので、高速道路も峠越えの11号線や山越えの道も積雪で通行止めになるだろうと思い、今治経由の海岸国道196号線を走り夕方泉川公民館での講演のため新居浜入りしました。少し早く着いたので、国道の標識で「真鍋家住宅」という看板を見つけ、ちょっと寄り道をしたくなりました。昔は目的地以外目もくれなかったのに、最近はどこかへ出かけても少し余裕が出来たのか、プラスワンを心がけて必ず立ち寄るようにしているのです。真鍋家住宅は国道11号から1.5キロほどの所にありました。空は鉛色の曇り空、道端には白い雪が解けずに残っていて、そこら辺には寒さゆえか人影もなく散閑としていました。
午後5時近くなので見学も出来ず、また車の中のカバンに財布を入れたままだったので入館料を払う手立てもなくただうろうろとビニール傘を差してそこら辺を散策しました。新居浜は工業都市といわれていますが、少し奥まった所にはこうした文化的な場所も沢山あって、これからも折に触れて散策して見たいと思いました。
車に戻ると関課長さんから携帯が入り、急いでカーナビの示すとおりの道を泉川公民館へ直行しました。5時過ぎという約束でしたので、皆さん玄関で待っていてくただき、リーガロイヤルホテルでの夕食会に望みました。この日の夕食会を催してくれたのは通称「つう兄」といわれる元県高校PTA会長藤田勉さんです。彼は私のことを「進ちゃん」と呼び合う間柄ですが、今はまちづくりの会長をしているようです。夕食会には館長さんや自治会の役員さんも同席してくれましたが、珍しい人に出会いました。野本敏久さんです。彼の妹が私の妻の兄に嫁いでいるので一度出会って確かに見覚えがるのです。今はまちづくり協議会の生涯学習部会長を務めているようで縁の深さをしみじみ感じました。食事を終わって会場に帰り午後7時から講演会は始まりました。
「まちづくりの新しい風」と題して1時間半ほど話しました。主催者側はモット集まって欲しかったと言われましたが、これほどの寒さの中をほぼ満員に近い人が集まって、私には十分過ぎるほどの熱気を感じさせてくれる集会となりました。
皆さんに見送られ、高速道路も、チェーン規制の国道11号桜三里も、また山越えも出来ず、結局元来た海岸国道を今治経由で帰りました。大西、菊間は積雪の難を逃れようと入り込んだ車が大渋滞を引き起こし、長蛇の列が続きました。北条パイパスで渋滞は解消されましたが折からの雨で路面が濡れているためスピードを控えたため、結局自宅へ着いたのは午前1時頃でした。
でも久しぶりに色々な人に出会って旧交を温め、また思わぬ人に出会ったり講演会の熱気を感じたため疲れることもなく、大荒れの長~い長~い一日を終えることが出来ました。
今朝起きてメールを開くと充実した昨日の一日を裏付けるように、沢山のメールが届いていました。これらは春を予感させてくれるに十分なエネルギーとなりそうです。
「あの道も この道も駄目 積雪で 八方塞り 元来た道を」
「おしっこを 我慢の四時間 わが家入り 長い一日 水に流して」
「ハプニング あるからこその 思い出か 今日という日は 記憶に残る」
「朝起きて メール開けば 何通も 昨日の余韻 届く嬉しさ」