○一足早いサツマイモの種芋伏せ
このところの陽気はもう春本番です。裏山にはユリ根が濃い緑色の葉っぱを出し、周りの雑草も足繁く降る雨水をいっぱい吸い込んで、次第に緑のジュータンを広げたようになりつつあるのです。この分だともう1~回程度寒さがくるかもしれないけれど、一気に春へと突入しそうです。
そんな温暖な気候に誘われて、人間牧場の腐葉土を作るビニールで被覆した苗床では葉っぱが腐って発酵しているようでした。そこで昨年より一週間ばかり早いのですが、思い切ってサツマイモの種芋を伏せることを思いつきました。
松山へ行った帰りに伊予市の仙波青果へ立ち寄り、銘柄である鳴門金時を一箱買い求めました。サツマイモはもうそろそろ終わりのようでしたが、人は子に30個程度入った少し小ぶりのものを選びましたが、種芋代が1500円は少々お高く感じますが、順調に行けば4月には芽を出し、5月中旬には立派なツルが伸びれば安いものなのです。これまで3回ばかりこのような見よう見まねの方法でツルを確保しているので、今年も多分順調に育ってくれるものと期待しているのです。
落ち葉の腐葉を促すために覆っていた透明のビニールを半分剥ぎ取り、熱を持って腐葉が進む木枠の中の腐葉土を3つ鍬で万遍に撹拌して腐葉土の中に空気を送り込みます。その腐葉土を万遍に均すと、今度は昨年落ち葉を入れる時に出して置いた赤土をスコップで元に戻して行くのです。これが結構きつい仕事でウインドブレーカーの作業着を着ていたために1時間ほどの作業で汗びっしょりになり、いい汗をかきました。
やがて土戻しが終わりいよいよ植え付けです。種芋を土の上へ万遍に間配りして、一つ一つ大事に穴を掘って土を被せ伏せて行きました。これで土の下の切り替えした腐葉土が再び発酵して地熱を確保するため、畑に植えたよりも早くツルが確保できるのです。
植え終わった苗床には再び透明のビニールをかけて、風に飛ばされないようサン木を打ちつけて作業を終えました。私のカレンダーによると昨年が3月7日、一昨年が3月10日でしたから、今年はかなり早い作業でしたが、これが表に出るか裏に出るか、注意深く見守りたいと思っています。
昨年は宮本常一のこともあって、種芋をゆかりの周防大島に渡った時に買って帰ったものを使いましたが、ツルの伸びが今ひとつでした。今年は徳島県産鳴門金時を選びました。これも楽しみの一つです。
この5年間毎年のように繰り返してきたサツマイモの植え付けですが、今年もいいツルを確保して子どもたちと一緒に命のリレーをしたいものだと、張り切っています。
「春が来た 今年も子どもの 顔思い 種芋一つ また一つ植え」
「サツマイモ 食えば美味しい はずだけど ツルを伸ばして 増産します」
「一週間 早く植えたは 吉なのか それとも凶か サイコロ振った」
「ツル買えば こんな苦労も 要らぬのに 回り道する ゆえにワクワク」