○第4の波と第5の波が押し寄せる
昨晩は何度か行ったことのある島根県益田市真砂地区の公民館にお邪魔しました。昨晩の講演会のテーマは学校統廃合の問題です。私にも地域の人にも少し難解なテーマでしたが、まず私が1時間ばかりこの問題についてお話をしました。
私の講演の内容は・第4の波が押し寄せる、・捩れた時代の下降線シナリオ、・子どもを取り巻く社会、・私の考える寺子屋構想などでした。
・第4の波が押し寄せるでは①始めの波は国鉄の民営化(公共交通の時代から車社会への変化)、②第1の波は農協のの合併(第一次産業から第二次産業へ産業構造の変化)、③第2の波は市町村の合併(人口減少や高齢化による行政サービスの変化)、④第3の波は郵便局の民営化(物流や情報の変化による公共サービスの変化)、⑤第4の波は学校の統廃合(少子化による社会構造の変化)、⑥第5の波は集落の統廃合(限界集落の増加によるコミュニテイの変化)についてまず経緯を話しました。
・捩れた時代の下降線シナリオ
①公共の足が奪われる
②農業で飯が食えなくなる
③行政サービスが遠のく
④金融の撤退でお金が引き出せない
⑤学校がなくなる
⑥お寺が無住化する、買い物が出来なくなる
⑦限界集落が増加し自治活動が出来なくなる
・子どもを取り巻く社会
①文部科学省と教育委員会の存在(無策すぎる国や市町村の教育方針・場渡り的施策・教育委員会の独自
性)
②地域社会の変化(危険な社会。乱れた社会・モラル低下の社会)
③学習塾依存の教育8成績至上主義・競争相手)
④学校の変化(生きる力のない教師・門を閉ざした学校・子ども管理)
⑤PTAの変化(学校との対立構図・役員になり手がない・集団でない個の集まり)
⑥習い事(スターを夢見る親子・塾・金をかける)
⑦子ども会(少子化で皆無・地域での上下関係・遊びの想像がない)
⑧家庭の変化(感動がなくなった・テレビの征服・茶の間と仏壇)
さてここでは私の考える地域の寺子屋構想については、少しの間伏せておきたいと思いますが、私の講演の後参加した皆さんとかなり突っ込んだ討論を行いました。参加した人の中には熱心だったり持論を持ったしっかりした人たちがかなりいて、嬉しい議論が出来たように思いました。
「統廃合 しないと子ども 駄目になる 何で?と聞けど 答え返らず」
「納得を してないけれど 仕方ない 諦め空気 何処か漂う」
「一方で 子育て大事 言うけれど トカゲの尻尾 切られて悲し」
「合併の 次に学校 その次は 津波押し寄せ 捩れて消える」