○税の確定申告
退職してから5年が経過しましたが、毎年2月の中旬になると頭を悩ませることがあります。それは税の確定申告です。勤めていた時は申請書を期限内に会計へ提出すれば、年末調整をしてくれていたため、何の苦労もなく終わっていたのですが、今は自分で申告をしなければならないのです。
私の場合は自由業なので決まった給料はなく、大学などで講義をしたり講演などでいただいた講師謝金をまず一覧表にする作業を行います。講演に招かれる主催者は殆どが市町村や団体、それに会社などなので、そこから年末から年始にかけて、源泉徴収票が送られてきたものを大切に保管しておき、一覧表に書き込んでゆくのです。呼ばれないと仕事がない相手任せの自由業ながらこの一年、北は北海道から南は九州までほぼ満遍なく招かれ、驚くほど皆さんの前で話をしているのです。
私の場合は講演先で講師料をいただく場合は、例外なく1割の源泉徴収が行われていてるため、既に税金を支払っているため、むしろ毎年申告すれば国税が還付される仕組みになっているので、そのことも楽しみの一つです。
いつも気になっているのですが、講演料をいただく場合講師料に交通費を加えた額に税金がかかっています。例えば2万円の講師料+2千円の交通費=2万2千円ー2千2百円(所得税10%)=1万9千8百円が手取りとなるのです。講演料の所得税10%は当然でしょうが、実費2千円の交通費は当然いる必要経費なのに何故10%差し引かなければならないのか合点がいかないのです。
そのため確定申告では交通費として支払った金額をインターネットなどで丹念に調べて必要経費として計上するのです。税のことはまったくの素人なので昔役場に勤めていた頃の友人の助言を借りて計算していますが、自分の心の中に「申告は難しい」とか、「申告は嫌だなあ」という後ろ向きな気持ちがあるため、2月の中旬を迎える度に何処か憂鬱になるのです。
それでも昨日は一覧表を作成し終わり、証拠書類となる源泉徴収票を順番に並べてやっと基礎資料の作成を終えました。後は友人の助言を得て書き込み申告するだけなのです。
10%の納税をしていますが、税金はこればかりではありません。所得に応じて市民税や国保税、介護保険税などなど、二重三重と重い税金がかけられます。「税金を払えることはそれだけ所得があった証拠だ」と半分開き直って諦めていますが、それにしても私たち庶民にとって税金はきついお仕置きのような気がしてなりません。
総理大臣は毎月1千5百万円ママからいただいていても、知らなかったで通るのに、私たち庶民は何故?と思う人も多いのではないでしょうか。
「納税は 国民義務と 言いながら 何処か変だと 今年も思う」
「ママ貰う 毎月小遣い 脱税し 庶民の私 何で税金?」
「申告を しながら思う 楽しみは 還付幾らか 去年参考」
「年金で 暮らす私と 妻二人 家計はやはり 気になるところ」