○人間牧場は梅や椿が満開です
友人清水和繁さんから旧正月の年賀状が届いて、何処か春めいたような錯覚を持ち始めました。そういえば寒さ一辺倒だった外気温も、さすがに朝夕は寒いものの昼間の日向は暖かく、田んぼのあちこちには黄色い野生の菜の花が咲いて春間近を思わせているのです。わが家の家庭菜園も豊作だったチンゲンサイやブロッコリーに花が咲き始め、いよいよ食べごろも終わりに近づいてきました。わが家では昨日の夕食にチンゲンサイを使った八宝菜が並び、妻は「来年もチンゲンサイを植えてね」とせがまれました。
(見事に開花した人間牧場の梅林)
昨日は人間牧場へ中学校の同級生たちが9人も訪れ、楽しいひと時を過ごしました。その後片付けをして梅林へ下りて行きましたが、日当たりのよい所は満開で春の穏やかな日差しを浴びて輝いたように見え、「綺麗だなあ」と思わず見とれてしまいました。多分この花を愛でるのは私と、遊びにやってくるメジロやウグイスだけでしょうが、それゆえに愛おしく、しばらく道淵に腰を下ろして見とれてしまいました。
毎年のことながら花を見て春を思い、花を見て梅の実の熟す初夏のころを思い出すのです。「この分だと今年も梅の実は豊作だろうなあ」と、花より団子を考える打算的な考えはさておいて、今月いっぱいが見ごろの人間牧場の梅の花をしっかりとこの目に焼き付けたいと思いました。
(真っ赤なやぶ椿の花も今が見ごろです)
植えて3年目になるというのに中々太らないブルーベリーの畑の隅には椿の木が沢山あって、椿の花も梅の花と同じように見ごろを迎えているのです。椿は花びらを散らす山茶花と違い、花が首から落ちるので演技が悪いとよく言われますが、寒さの中で凛と咲く椿も捨てがたく私は大好きです。咲いてよし、また散って花を散らすように落ちている姿も風情があるのです。
中々太らないと文句を言っているブルーベリーは他の樹種に比べ芽吹きが早く、木の芽はもう芽吹きの準備が整って、今にも開きそうな勢いです。昨秋ペレット肥料を思い切り施肥したので、今年は大きく成長してくれることでしょう。
「梅椿 見る人もなく 春に咲く せめて私が 愛でてやらねば」
「花よりも 団子気にする 私には 花を表現 するに値わず」
「やぶ椿 一輪折りて 花器に挿す われの風流 褒める人なく」
「田舎住み 田舎に暮らす 特権は 一人花見を 楽しむできる」