○今年も4等の切手シートばかりでした
私はほとほとくじ運の悪い人間だと自分で思っています。これまで何度かくじを抜きましたが当たったためしがなく、くじのついた福撒きでさえいつも最低のたわしくらいしか当たりませんでした。そんなこともあって、「自分はくじは当たらない」と信じているので、他の人のような「果報は寝て待て」的な行動は余り取らない人間になっているのです。そんな信じ方をしているのでこれまで宝くじは買った経験がなく、当然当たったこともないのです。
それに反してわが妻はセルフのガソリンスタンドで車にガソリンを入れてもティシュペーパーが一箱当たったり、大したものでもありませんが時々恩恵に浴しているのです。ゆえに毎年私に内緒で宝くじを10数枚買っているようですが、さすがに宝くじは1万円以上は当たったことがないようで、昨年も外ればかりでリベンジを誓っていたようです。妻は「お父さん、3億円当たったら世界一周旅行でも何でも好きなことをさせてあげる」と毎回夢みたいなことを私に言っていますが、宝くじは米俵一俵の中の一粒しか当たらない確立だそうですので、余り当てにせず待っているのです。
昨日郵便局へ封書やはがきを出しに行ったついでに、窓口で今年のお年玉付き年賀状の当選番号票を貰って来ました。毎年千枚近くの年賀状をいただくのに、これまで当たったのは4等賞ばかりで、一度だけ3等賞のレターセットが当たった以外は全て切手シートなのです。もっとも切手収集をしていた時期もあって、欲しいのはお金で買えない切手シートが一番欲しいので願ったり叶ったりなのです。
昨日その年賀状の束を机の上に置き、一枚一枚当選番号と照らし合わせましたが、1時間余りの格闘もむなしく、今年も最低4等の切手シートが20枚近くのみでした。今年の切手シートの当選番号は下2けたの番号が00と52なのですが、毎年のことながら当選番号の年賀状を送ってくれた方々にはお礼状のハガキを出すのです。たとえそれが4等という切手シートであっても、幸運をいただいた方々へ感謝の意味を込めお礼状を出せば、どこか清々しい気持ちになるのです。
今日から佐賀県へ出張うして3日間ほど家を留守にする予定なので、当選番号の引き替えは帰ってからのお楽しみとしますが、今年の切手シートはどんなデザインなのか、これまた小さな楽しみが増えました。
昨晩当選番号のハガキを見せながら妻に、「今年も4等ばかり」といってくじ運の悪さを愚痴りましたが、「お父さんはまだ強運の持ち主よ。だってあれだけの難関を突破して青年の船にも班長として乗船してアメリカやメキシコへ行けたし、NHK青年の主張だって県代表になったじゃないの」と持ち上げてくれました。「それは実力だ」と鼻高々言いましたが、そういえば私も年賀状や福撒きこそ当たらないものの、それなりに選ばれているのですから、まあそれなりに納得しなければならないようです。
もうこの歳になるとくじ運など縁遠いものになりましたが、「果報は寝て待て」くらいな気楽な気持ちで、これからの人生を、「必ず当たる」と信じ込んでいる妻と一緒に二人三脚で生きて行きたいと思っているのです。
「年賀状 あれほど届き 当たりくじ 4等だけが 二十数枚」
「くじ運が 悪いといつも 嘆いてる だから買わない 当たらないはず」
「おっ惜しい たったひとつの 番号が 違っただけで 前後賞なし」
「何言うの あなた強運 妻が言う こうして元気 これも運良し」