○集落問題勉強会
「集落問題を考える会」の定例会が昨晩中山町佐礼谷犬寄にあるゴリラハウスで行われました。まるで動物園のオリの名前のような施設名に最初は私も戸惑いましたが、春のひな祭り行事が行われた折妻と二人で訪ねていて二度目なので驚きもせず、待ち合わせ場所の市役所双海事務所でえひめ地域政策総合センターの松本さんの車に乗せてもらい、15分足らずの山道を総勢5人で登って行きました。夜の帳が降りた山道は少しさみしい山村の風情を醸していましたが、ゴリラハウスの中は煌々と電気がついて、持ち主の松浦さんが温かく出迎えてくれました。ご主人の松浦さんは私より少し若いのですがかつて若いころ青年団活動をともにした間柄だし、奥さんの千枝子さんは市役所の福祉部長を最後に退職されましたが、若いころ保険所に勤務していて、公民館の講座に度々来ていただいた方なので、疎遠といいながら気心の知れた方なのです。
集まった方々は研究会のメンバーに加え市役所の職員もいて15人ほどになりました。世話人の徳本さんのリードで2時間ほどの話しあいは和気あいあいのうちに進みました。この日は長年福祉行政に携わった松浦さんの話を聞くためのものでしたが、言葉の端々に鋭い指摘が沢山出てとても参考になる意見でした。また愛媛大学法文学部に通う木下さんという大学生も参加していて、フレッシュな意見を述べてくれました。
何の束縛も拘束力もない、年に4回程度開く集会ですが、過疎や高齢化、少子化の進む田舎の疲弊しきった姿に妙案を出しつつ話はいつも堂々巡りとなるのですが、それでも少しずつ焦点化し始めていると、回を重ねることの重みを感じました。
次回は双海町の順番で、奥東集落の地域通貨について学習することを決めて散会しました。
(いつも参加していただく市会議員の武智さん、今回泉県議は出張欠席でした)
かつては隣町だった中山町の松浦千枝子さんや武智実さんも、加えて参加した全員が今では私と同じ伊予市民です。合併してまだ四年余りしか経っていないため、まだ多少の違和感がありますが、それでもこの人たちと自分の住む街の将来について語り合えることは合併のメリットであると思うのです。合併は未だデメリットばかりが諦め声として聞こえてきますが、夏の終わりに開いた鱧祭りといい、合併によって旧伊予市民だった人の知恵が加わって新しい風が吹きつつあることを嬉しく思うのです。
地域の自立に向けて旧双海町もいよいよその真価が問われそうです。わが住む町、息子や孫が住む町だからみんなでいい町にしたいと願っています。昨日はほのぼのとしたいい会でした。次回も楽しみにしています。
「隣町 隣の人と ついついに 思うが今は 同じ市民だ」
「味のある 話を聞いて ホッとする さすが極めた 人は違うと」
「無駄だけど 無駄に中には 無駄がない 無駄口叩き ほのぼの帰る」
「動物園? ゴリラハウスの 名前聞く 都度に説明 何度しただろう」