shin-1さんの日記

○わが家の貯金箱

 わが家にやって来る孫3人にはそれぞれ、動物をあしらった貯金箱が置いてあります。それぞれの貯金箱には名前を書いているので、わが家へ来ると孫たちはその貯金箱を私のところへ持ってきて中にお金を入れてくれるようせがむのです。さすがに1年生になった孫朋樹はお金の値打を知っていて、50円玉や100円玉以上を入れてくれるよう求めますが、2歳の尚樹と奏心はたとえ一円玉でもその数が多い方が納得するのです。

 私の家でも一円玉はあちらこちらに転がっていて、特に風呂場に通じる脱衣場は洗濯の度にズボンのポケットを洗濯役の妻が点検して洗濯機へ入れるので、一円玉や10円玉が無造作に置いているのです。

若松進一ブログ
(孫たちの貯金箱)

 先日わが家へ孫が泊りに来た時風呂から出た時、孫尚樹が目敏くその一円玉を見つけ、風呂からあがるやいなやその一円玉を欲しいと私に頼み、テレビの横に置いている自分のスティッチキャラクター貯金箱へ持って行って入れてしまいました。それを見ていた朋樹は「おじいちゃん、僕の貯金箱へも入れて」と頼みに来ました。私は自分の財布から100円と10円を取り出して渡し、朋樹もイノシシキャラクターの貯金箱に入れてましたが、尚樹もまた欲しいと頼むので一円玉を5つ入れてやり、あいにくわが家に来ていない希心の分も平等に入れてやりました。二人は大喜びでその貯金箱を枕元に置いてその夜は深い眠りにつきました。今頃二人はどんな夢を見ているのだろうと寝顔を見ながら私も床についたのです。

若松進一ブログ

(私の貯金箱)

 私にもわが家にも同じように貯金箱が用意しています。私の貯金箱はちょっとでか目で、郵便ポストの恰好をしています。これは郵便局長に懇願していただいたものなのですが、退職してから4年半、一度も開けたことのない貯金箱です。思いついた時に思いついた小銭を入れるだけで無目的なのですが、私はこのお金でデジカメを買おうと密かに思っています。子どもたちが私の誕生日にパナソニックのデジカメをプレゼントしてくれ、今はそれを使っていますがそろそろ替え時だと思っているのです。

 貯金箱ってこんな使い方をすればささやかな楽しみも増えるのですから、それぞれ貯金箱を持っている孫たちにも、金銭教育などと仰々しいことではありませんが、おじいちゃんの知恵袋として教えてやりたいと思っているのです。

若松進一ブログ
(わが家の貯金箱)

 さて、わが家の貯金箱は退職して直ぐに私の発案で始めました。35年間役場に勤め給料は安くても夏と冬のボーナスをいただきました。退職したらそのボーナスがなくなるのです。そこで夏冬と年二回とまではいかなくても、せめて年末にはボーナスが欲しいという話しになりました。妻と相談して折に触れわが家の貯金箱に小銭を入れ、年末のクリスマス頃に開けるのです。そしてそのお金で正月準備をするのです。既に3回このことをやりましたが、妻はその度大喜びで、今年も後2カ月もすればわが家にも貯金箱ボーナスが貰えるのです。

 退職後の年金暮らしは侘しいと多くの人から聞きます。確かに収入の道が閉ざされ年金に頼ると将来への不安もありますが、こうして自分流の少しケチ、少し節約、少し貯金箱だけでも随分メリハリの効いた暮らしができるのです。人生はなるようにしかなりませんが、なりたい夢を持つと結構楽しいもの、それもこれも自分次第なのです。お金は10万円儲けても11万円使うと1万円の赤字、10万円儲けても9万円使うと1万円の黒字です。こんな単純な経済を私たちはもう一度考え直して生きて行かなければなりません。その出発は孫が教えてくれた一円の貯金箱なのです。


  「小さくも されど一円 貯めこむと ささやかなれど 夢が実現」

  「無造作に 脱衣場ある 一円を 貯金箱入れ さすがわが孫」

  「一円で 喜ぶ孫と 百円を 欲しがる孫は 程度が違う」

  「幼くも 金銭教育 できるもの 孫たちキャーキャー 貯金箱振る」

[ この記事をシェアする ]

shin-1さんの日記

○バスはバスなりメリットが

 先日所用で遠出をしたとき高速バスに乗りました。私が時々利用する高速バスは、広島県バスセンターを起点に発着する中国地方行きと松山を起点に走る大阪行き、それに東京行きなどです。いずれのバスも得割り早割のある飛行機を除けば飛行機や新幹線などの料金と比べると半額程度なのが魅力で、回数券などを買うと更にお得で安くなるのです。年金暮らしとなった私には暇もたっぷりあるので安さの魅力に引かれるのです。

 バスの最大の欠点は乗車時間が長いことと交通渋滞などに巻き込まれたまに遅延することですが、飛行機のように飛ぶ時間より飛行場でのチェックインや荷物受取に時間がかかる時間的ロスや、欠航などのことを思えばバスは目的地も近くこの上ない便利な乗り物だと思うのです。

 私が高速深夜バスを利用する最大のメリットは寝ながらにして目的地へ着くということです。「若松さん、あんな狭い座席でよく寝れますねね。疲れませんか?」と尋ねられますが私はいたって平気です。座席に座って本を読み消灯まで必ず起きておく、これが私の眠る秘訣です。他の乗客のほとんどは座席に座るなり椅子を倒して寝むるのですが、たとえば松山を夕方6時30に出た東京行きのバスだと新宿に午前7時半に着きますが、12時間以上も眠れる訳がないのです。10時の消灯まで起きていると外が明るくなる時間まで眠ることができるという算段なのです。お陰で今はバスの中も私にとっては快適なタイムカプセルのようなもので、旅を楽しんでいます。

 世の中不景気になったのでしょうか、昔は若い人が中心だった深夜バスも、最近は中高年の人たちが沢山利用しているようです。

 先日バスの中で4人組の女性に出会いました。どうやら追っかけのような様子で「氷川きよしショー」を見に行くようでした。また別の二人組女性は「ヨン様」の追っかけのようでした。この人たちを見て隣の席に座った中年のおじさんたちが小声でひそひそ話していました。「世の中も変わったものじゃなあ。ええ歳こいたおばさんが、氷川きよしもヨン様もないものよ。自分の顔を鏡で見て欲しいよなあ」などと悪言の限りでした。最後には「わしらの嫁がこんなことしたら離婚してやる」なんて結末でした。確かに今の世の中どこかおかしい気もしますが、日ごろの憂さを晴らすにはこれもいいのではと、他人事ながら思いました。ちなみにこのことをわが妻に話すと、「私はそんなことしません。そんなお金と暇があるのだったらもっとあなたと旅行したい」とけなげで泣かせるような言葉が帰ってきました。

 先日こともあろうか、その深夜高速バスに私の大事なデジカメを忘れてしまいました。松山インター口で下車するため少し多めの荷物を預けるでもなく車内に持ち込みました。出先でいただいたお土産と一緒にビニール袋入れて座席の下に置いていました。やがてインター口で降り自宅へ帰り、はじめてカメラのないことに気がつきました。急いでバスの最終目的地である八幡浜営業所へ電話しましたが、バスはまだ到着していませんでした。私の連絡先へ電話が入ったのはそれから2時間後でしたが、忘れたカメラを営業所まで取りに行きことなきを得たのですが、妻の言うことには「カメラをバスに忘れるなんてあなたも歳ね」でした。そうです。私は日本でも一番ほやほやの前期高齢者のですから。

  「あなた歳 言って笑った 妻でさえ 眼鏡忘れて あちこち探す」

  「ヨン様を 追っかけしてる 気が知れぬ 旦那の顔が 見て見たいよね」

  「往復で 二万円もの 得をする 節約ですよ 高速バスは」

  「どこででも 眠る特技が 生かされて 座席でグーグー 朝を迎える」

  「寝れないと 言ってる割に よく寝てる 隣のおばさん 掃除機いびき」

[ この記事をシェアする ]