○孫朋樹、鉄棒逆上がりがやっとできるようになりました
孫朋樹は今年1年生になりました。これまでの幼稚園生活と違い、学校は全てやることなすこと初めての経験なので、親も子どもも戸惑うことが多い一年のようです。朋樹は夏休みを前に「夏休み中に苦手の鉄棒逆上がりができるよう頑張る」という目標を掲げたのです。でも鉄棒のない家庭では逆上がりの練習などできず、学校も不審者や防犯対策として門扉を閉めて中に入れないため、夏休みが終わりに近づく苛立ちを、わが家に向けてきました。娘の相談に乗ったわが家でには大人用の鉄棒がありますが、残念ながら低鉄棒がないのです。早速親父に相談して鉄棒の棒をホームセンターへ行って2千円で買い求め、鉄棒の改造計画をすることにしました。
手先の器用な親父は鉄棒の中ほどにグラインダーで切れ目を入れ、穴をあけてステンレスの針金で固定したのです。さあ特訓とばかり夏休みに泊りにやってきた孫を相手に何度も何度も練習しましたが、腕の力と腹筋力がない朋樹は中々上手くいかず、手に豆を出した苦い経験と、夏休みの目標が実現できなかった悔しさで悶々の日々を過ごして2学期を迎えていたのです。
9月の運動会や、わが家の愛大生訪問というお互いの家の一大行事も無事終わり、一昨日から娘婿の出張に合わせて娘の家族と息子の家族合計8人がわが家へ泊りにやってきました。それぞれ一段と大きくやんちゃになった孫たち4人は、それぞれの成長主張を行うため、家の中は泣いたり笑ったりの大戦争のようでした。
この二日わが家では漏水個所の修理工事で水道屋さんが来ていて、土を掘り返したり、コンクリートをはつったりする騒音がけたたましく、その都度室内や室外の荷物を移動しなければならずかんり散乱した状態になっていました。帰ってきた息子も手伝ってくれて、また一年生の朋樹もそれなりの手伝いをしてくれやっと掃除や片づけを終わってホッとした時、何気なく鉄棒にすがって遊んでいた朋樹の体が鉄棒の上で逆さ中に舞い、逆上がりができたのです。私も驚きましたが、当の本人も驚いた様子で、「出来たできた」と大喜びで、コツをつかんだのか2度3度鉄棒の上で宙返りをしました。
さあ大変です。自分の逆上がり出来るのを見てもらおうと、家族を呼び集めました。やがてみんなの見守る中自信のある逆上がりを披露しようとしたのですが、それより前に何度かやったため握力が低下して中々上手く行かなくなってしまいました。
それでも歯を食いしばって助走をした結果どうやら逆上がりする姿をみんなにお披露目することができたのです。
「今日は逆上がりができた僕の記念日だ」と仰々しくはしゃぐ朋樹にみんな大きな拍手をして祝福しました。早速祝賀会をしようという話しになって、朋樹のリクエストで、回転ずしを食べに行くことになりました。昨日の夕方家へ帰る途中みんなで合流して寿司屋へ行きました。寿司屋はは連休ということもあってかなり込み合い、15分ほど待ちましたが、ボックス席を2つ取り、楽しい10人の食事会となりました。朋樹は私たちのようなものは食べず、コーンのお寿司、ウインナーのお寿司、イクラの寿司などなど10皿も食べて大満足でした。支払いはおばあちゃんの財布というところが落ちでした。
「逆上がり 出来たできたと 喜んで ギャラリー来たが 上がってできず」
「低鉄棒 作った甲斐が ありました 今日は記念の 寿司で悦び」
「何気ない ことにみんなが 一喜する 孫は満面 得意になって」
「十皿も 食べて平気な 孫朋樹 私は十皿 四苦八苦す」