○孫奏心の寝返りを喜ぶ爺馬鹿
一昨日の夜、長男の息子から電話がかかってきました。人間牧場のかまど小屋新築工事も無事終わり、元請けの大工さんから請求書が出たので支払いをと言うのです。月末だし月も変わるので早速支払いをしようと金策に走りました。金策といっても銀行預金を引き出すだけなのですが、所用があって隣町長浜へ行ったついでに、オンラインで結ばれていることをいいことに隣町の銀行で引き出しました。地元の銀行は何となく引き出しにくいもので、自分の預金といいながら人の目を気にせず引き出せてホッとしました。
私は貧乏性なのか普段は店外に設置されているATMを利用して通帳記入をするだけで、殆ど銀行などへは行きません。行かないといより全てを妻に任せきりなので必要がないのです。したがって銀行は何処か敷居が高いのです。たまに行くと支店長さんが応接間に案内してくれて雑談に講じます。というのも支店長さんは、私が日銀松山支店が事務局を持っている愛媛県金融広報委員会で、金融広報アドバイザーをしていることを知っているので、情報交換したいと思っているのです。
資金支払いの準備ができたので松山市の息子が勤める設計事務所まで持って行きました。息子の立て替え払いも含めると片手を有に超える帯のついた金額なので、久々に少し緊張しました。
「ついでにみかんと栗をいただいたので孫たちのところへ持って行って」と妻から頼まれ長女宅を訪問しましたが、駐車場に車があるのに娘はあいにく留守でした。携帯で連絡しましたがこれもあいにく留守でした。仕方がないので厳寒策へ置いて帰りました。聞けば所用で近所まで出ていたとのこと、孫朋樹は学校、孫尚樹もお預け保育に入っているとのことで結局は合わず終いでした。
続いて長男家族が住んでいるマンションを訪ねました。一昨日息子からかかった電話のついでに、孫奏心が寝返りをしたという話しを聞いていたので、顔を見るのが楽しみでした。6月に生まれた孫奏心は母乳も沢山出て満ち足りているのか丸々と太って元気そのものです。この日はあいにくお昼寝タイムだったので、そっと寝室へ入って写真を撮ってやりました。目敏くそれを見つけたお兄ちゃんの孫希心は、僕も撮ってとせがむのです。
孫希心も2歳の誕生日を迎えおむつが取れそうで、お兄ちゃんパンツを履いたと喜んで見せてくれました。
「寝返る」という言葉は普段、余りいい言葉として使われませんが、子どもの成長にとっては極めて大事な通過点なのです。生まれてからこの方天井しか見て暮らさなかったののに、自分の意思で反転し地上からものを見たのです。そのうち騒々しくて目を覚ましたようですが、寝返りしたといいながらまだぎこちなく、手助けをしてやると喜んで寝返りを見せてくれました。
寝返りの次ははいはい、その次は座る、歩くと成長して行くのでしょうが、加齢とともに気力も体力も下降線をたどっている私とは反比例して上昇線をたどっているのです。孫の成長に目を細めながら栗とみかんを渡し岐路につきました。折しも秋雨前線の影響がかなり激しい雨が軽四トラックのウインドーを洗っていました。学校評議員をしている松山工業高校の運動会も学校評議員会も明日に順延され、昨日は久しぶりに自由な時間を満喫しました。折しも南太平洋でマグニチュード8の大地震があり、津波注意報が発令されるなど、カーラジオは繰り返し警戒を呼び掛けるなど、9月最後の日は慌ただしい一日になったようです。
「寝返りを うったと息子 電話あり 見に行く爺 馬鹿もええとこ」
「銀行は 俺の肌には 合わぬとこ 貧乏人の 血筋流れて」
「運動会 雨で延期の 連絡が 空いた予定を 気の向くままに」
「支払いを 終えて工事が 段落す ホッと一息 九月の最後」