○ごみ焼却
わが家の畑の隅には生ゴミコンポストとごみ焼却のためのドラム缶が置いています。この二つのわが家ゴミプロジェクトに異変が起こったのはもう10年も前のことでした。「家庭でのゴミ焼却はダイオキシンの発生が強いので使わないように」という役場からの「おふれ」でした。そのため学校や事業者の簡易焼却場は封印され、多分今も学校などの公共施設に置かれたごみ焼却機はそのまま風雨にさらされダイオキシンを含んだまま放置され、美観を損ねているのです。私は教育長の時代に、このゴミ焼却施設がダイオキシンの元凶なのであれば取り除くべきだと予算を計上しましたが、財政難を理由に却下されました。ゴミの担当も「何故危険なのか」と聞いても「国や県が言うので」と、責任転嫁の有様でした。この家庭用ごみ焼却施設はごみ減量に大きな効果を上げたことも事実で、ゴミの量が増えたため財政上対応しきれず行政はゴミ袋の有料化に踏み切りました。ゴミは住民の自己責任と思えばこれもも納得できるし、いい施策だと一定の評価をするのですが、さて糧のごみ焼却という方法がどの程度の悪害をもたらすのかは未だに説明責任が果たせていないような気がして何か割り切れない気持ちです。
わが家は山に面しているため、晩秋から冬になると周りの山々の落葉が風に乗って嫌というほど落ちてきます。風の強い時などは一日でゴミ袋に三つも落ち、親父の掃除も忙しいのです。それらはゴミ袋で出せば重量こそ軽いものの相当な量となるため、風のない日を選んでドラム缶焼却炉で自家処分しています。よく燃えるので、寒い冬の朝は体がポカポカと温まり、焚き火の良さを実感するのです。
今朝は数日前からの雨で落ち葉が濡れていたので、紙ごみを少しだけ運んで火種にしました。お陰様で年末の大掃除で出た紙ごみはかなり処分が出来ました。年末までにはまだ2~3度くらい処分をしたいと思っていますが、ブログに書くとお叱りを受けそうですね。
生ゴミコンポストもこれまで随分活躍しましたが、その役割も次第に影が薄くなっているようです。補助金をいただいてゴミの減量という目的で始めたものの、生ゴミの処分はボカシを使ったりそれなりの努力が必要ですが、行政もその後余り推進もしないし、出来た堆肥の活用場所が少ないため追々細りの感じがしています。
わが家では環境がテーマと思って様々な努力をしてきました。風呂もずっと薪で沸かしていましたが、薪の手配や世話が子どもの成長と親の加齢で出来なくなり、3年前に止む無く灯油に切り替えました。薪で風呂を沸かしたエネルギー代の節約も、子ども達が薪を運んだ教育的効果も今は懐かしい思い出です。
「落ち葉燃す 煙たなびく 風景も すっかり消えた 寂しき田舎」
「学校の 焼却炉など どうなって いるのか一度 見に行きたいな」
「ポストにて 出来た堆肥を ばら撒いて 野菜今年も まあまあの出来」
「有料の 黄色い袋 二つ持ち ゴミ出しに向う 冬の坂道」