○山茶花の咲く頃・クチナシの実の色づく頃
わが家の庭にも冬がやって来て、落葉樹は全て葉を落とし、裏山の柿の木には取り残した木守り柿が1~2個、初冬の季節を演出しています。季節は巡り今年も残り少なくなってきました。遅ればせながら今日から年賀状の準備に取り掛かります。2年半前リタイアした時に年賀状は幾ら貰っても400枚以上は出さないと心に決めていたのですが、僅か2年半しか経っていないというのに、いただいたおびただしい名刺の山を見ながら、さてどうするか思案しているところです。妻はそんな私の心情を察して800枚のハガキを用意してくれています。気がつけば昨年もその程度出したというのですから、昨年1000枚の年賀状が届いたのも不思議ではないのです。
ブログを書きながら、私の書斎から眺める庭のあちこちに、いつの間にかサザンカの花が咲き始めているようです。驚いた事にサザンカの木の枝の下には時既に人知れず散りしピンクの花びらが無数に散らばって風情を醸しているのです。わが家の庭にあるサザンカは白とピンクの2種類ですが圧倒的に多いのはピンク系のようです。そのピンク系も一重咲きと八重咲きがあって、見ていると可愛いもので、思わず写真に撮ってみました。
ふと辺りを見渡してみると、近くにくちなしの木がありました。くちなしは夏の花として咲く頃にはいい香を辺り一面に匂わせてくれる花なのですが、花の後の実が黄色く染まっていました。毎年この時期になると黄色く色づいたくちなしの実は摘み取って糸を通して数珠つなぎにして陰干しをし、栗を煮たりカキモチや漬物の染料として使うのです。勿論木綿布の染料としても使われるのですが、わが家ではもっぱら年末の栗きんとんづくりに欠かせないものとして重宝しているのです。もうそろそろ取り入れの時期なので、天気がよい日に摘み取って保存したいと思っています。
昨日は高知県西土佐の和田さんから送ってもらったユズをお風呂に入れ、一日遅れながら冬至湯を楽しみました。ユズの香りがプーンとして、冬至の夜長をポカポカした体で熟睡を楽しみました。また家の隅に置いてあったカボチャも妻が料理をして冬至カボチャとして食べました。美味かったです。季節の花を愛で、季節の旬を食べ、季節の物で温まる、これほどの贅沢はありません。田舎に住んで良かったなあとしみじみ思いました。
これから私は年末年始を挟んで自由人らしく、何処にも束縛されず長い冬休みを楽しみます。冬休みといっても、海外旅行を楽しむようなことはありません。むしろ年中全国行脚をしているので、金をかけずのんびりと過ごす予定です。勿論日頃世話になっている妻への感謝を込めて少しだけ家事の手伝いもしたいと思っています。
「サザンカの 花を愛でつつ 年賀状 出す人名刺 繰りつつ入力」
「ストーブの 前でウトウト 舟を漕ぐ 一年疲れ 肩凝り腰痛」
「サザンカや クチナシ聞いて 口ずさむ 俺は古いな 演歌が浮かぶ」
「ユズ浮かべ 冬至湯妻と 二人して 楽しむ姿 円満なのか」