○ペレットによる土づくり講習会
今日は朝から雨です。私たちの住む四国は瀬戸内海に面した少雨地域で、台風などの風雨は別として、日頃はどちらかというと水不足に悩まされる地域なのです。地球温暖化の影響なのでしょうか、このところさっぱり雨が降らず、真夏でもない初冬のこの頃というのに水不足で、対策本部が設置される所もあるようです。ですから今朝からの雨は恵みの雨として喜ぶべきことなのでしょうが、今日は少年少女おもしろ教室のペレット利用による土づくり講習会が人間牧場で予定されていて、「うーん雨か、参ったな」てな感じで空を見上げました。でも私は長年まちづくりやボランティア活動に取り組んでいて、天気など人間の力ではどうにもならない出来事と割り切り、「天に向ってブツブツ言うな、雨の日には雨の日のやることがある」と割り切って、雨をどう効果的に使うか考えて行動してきたのです。ですから今日も天気予報を見て「雨かも知れないので」と雨でもできるプログラムを準備をしていました。
今日は少年少女おもしろ教室にとっても今年最後のプログラムでした。朝からイチゴ狩りに出かけてイチゴをたらふく食べ、その後は保健センターの調理室でクリスマスケーキづくりを行い、午後1時に出発して、人間牧場に午後1時30分到着という日程を組みました。
私はえひめ地域政策研究センターの松本さん、清水さんと三人で人間牧場へ先発隊として入り準備に取り掛かりました。昨日軽四トラックに積んで一人で運んだ40体のペレット牛糞、今朝現地で落ち合って運び入れたペレットストーブ、ペレット燃料などを所定の場所に置き、青いビニールシートを水平線の家の広間に敷き詰め、落ち葉や発泡スチロールに入れた土を用意しました。ペレットストーブとの対比実験をするため水平線の家の薪ストーブに火を入れ、パソコンやスクリーンも用意して準備万端整えました。
(ペレットストーブと薪ストーブの比較実験のために持ち込まれた大きなペレットストーブに火を入れ、テストを開始しました)
(薪ストームにペレットを入れて燃焼実験しましたが、よく燃え過ぎるようでした)
あいにくこの日は水源地の谷の水が枯渇寸前らしく、トイレへの水の供給が間に合いそうもなく、心配の種が増えましたが、事前に子供たちにトイレは済ませて来るよう依頼をしていたので事なきを得たようです。それでも心配になったのか水源をいただいている農家のご主人西嶋さんはわざわざ水平線の家まで足を運んできてくれました。
やがて予定された時間ピッタリに懐かしい子どもの歓声が聞こえてきました。車に分乗してやって来たのです。外は雨で傘を差しての来訪となりましたが、靴の脱ぐ場もないほど多くの子ども達が参加してくれました。
ビニールシートの上に座った子ども達は、講師を務める清水研究員の巧みな話術に引きこまれスクリーンに映るスライドを見ながら土づくりの勉強を熱心に行いました。清水研究員はJAの職員でこの話は十八番で、子ども達にとってはまるで理科の勉強のようでした。
(土づくり講習のために集まった子ども達)
(高校生や大学生も参加をしてくれました)
(土づくりの講師を務めてもらった清水研究員)
(清水さんの指導で土と葉っぱとペレット牛糞で腐葉土づくりの実習をしました)
やがて実習に入り、大きなたらいの中へ土や落ち葉やペレット牛糞を交互に入れて、実際に手で触り体験しました。普通は臭い牛糞もペレット状に加工処理されているため、無臭で子ども達は不思議そうに手にとっていました。約1時間の短い時間でしたが、参加した子ども達は納得して、お土産に?牛糞ペレットと燃料ペレットをポケットに詰め込んで下山して行きました。あの牛糞をポケットから出すのを忘れて洗濯したらどうなるかと思うと、笑い話では済まされないと思いつつ見送りました。
清水さんと子どもを送って帰ってきた松本さんと三人で後片付けを行い、水平線の家の広間を丹念に掃除機をかけて一段落です。これから冬休みの私の仕事は再び落ち葉を集めて前もって用意した2メートル四方の土づくり実験場へ運び入れることです。その上にペレット牛糞や土を入れ、また米ぬかや油粕を撒いて落ち葉が発酵するのを待つのです。さて上手く行くかどうか心配ですが、来年の春4月には出来た腐葉土の苗床に種芋を植えて発芽を待つのです。芋の命をつなぐプロジェクト事業の成功を祈りながら春を待つのもワクワク・ドキドキですね。
「腐葉土を 作る講習 受けました ペレット牛糞 匂いもせずに」
「理論では 上手く行くはず 現実は 甘くはないと フンドシ締めて」
「ペレットの 牛糞ポケット お土産に 洗濯する親 多分××××」
「外は雨 中は熱気の 土づくり 子どもに分る 話難し」