○青春とは③
昨日までの二日間、国立大洲青少年交流の家で開催された「大人を考えるフォーラム」に参加して、数学者秋山仁さんの話を聞きましたが、秋山さんは自分の目の前にいる参加者に対し、盛んに「青春とは何か」を力説されました。63歳になった私も常々考えているテーマであるので、サミエル・ウルマンの書いた「青春」をいつも愛読し、そうありたいと心に念じながら63年間生きてきました。最初に「青春」という言葉に出会ったのは、松下幸之助さんがPHPの創刊号に「青春とは心の若さである。心に望みを持って生きれば青春は永遠にその人のものである」と書いていた一節でした。折に触れその汚れた切抜きを貼り付けたノートを開いては、青少年教育にいささかなりとも関わった故を持って多くの青少年に青春の大切さを説いてきました。そして20数年前自らが主宰した21世紀えひめニューフロンティアグループの旗揚げの時も、「今やれる青春」「一年一事業」「社会への揺さぶり」という三つのテーマの一つに「青春」という言葉を入れ、20数年後の今日まで活動を続けて来たのです。その間サミュエル・ウルマンの「青春」という言葉の深い意味にも触発されて今日まで生きてきました。秋山先生パワーポイントで示す岡田義夫が翻訳した「青春」の一節をメモ用紙に走り書きしながら、感慨にふけりました。
「青春とは、人生のある時期を言うのではなく、心の姿をいうのである。すぐれた想像力、燃える情熱、卑怯を退ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういう姿を青春というのである。歳を重ねただけでは人は老いない。理想を失う時に精神は萎む。希望ある限り若く、失望とともに老いる。大地より、神より、人より、美と喜び、勇気と壮大、偉大と霊感を受けている限り、人の若さは失われない」(略)
「青春」という画面から次の画面にパワーポイントが変化展開する中で、暗唱している言葉を記憶の中から引き出してメモ帳に記録しているのを、帰宅後封筒から取り出して読んで見ましたが、殆ど大差なくメモをしているようでした。
私はこれまで、様々な人に会い、様々な言葉や行動に出会って、それなりの感化を受けて自分の生き方を組み立て生きてきました。吉田松陰、孔子、相田みつを、大前研一、本田宗一郎、船井幸雄、斉藤茂太などなど共鳴する名言に自分の生き方をダブらせ自分の戒めとして生きてきたようです。
そして55歳の時に自費出版した「昇る夕日でまちづくり」には、自らが考え出した幾つかの言葉を巻末に「若松進一のことば」として載せました。出版しその後二版目を発行した時も「若松進一のことばpart2」として追加しました。出版して長くなりましたが、それでも時々出会う友人やメールには「あなたの言葉を引用しました」などと嬉しい反応があるようです。
これからも、サミュエル・ウルマンの「青春」ほど多くの人に愛され感化を与えるものではないにしても、汗して生まれた論理の中からオリジナルなオンリーワンな言葉を育てて行きたいものだと思いました。
「若き頃 読んだウルマン 青春と いう名の教え 今も心に」
「今の世は 歳は若いが 心老ゆ 人の多くて 活気感じず」
「これからも 青春しよう 念じつつ 今朝早起きし ひたすら続け」
「体力を 鍛えて青春 宿るよう 背筋伸ばして 鉄棒すがる」