○カリン酒と漬物の漬け込み
今年は夏が異常に暑かった上、夏から秋にかけて瀬戸内では尼らしい雨が降らず、家庭菜園は野菜の水分補給が不足気味で生育が極めて悪いようです。特に大根は師走に入ったこの頃は、例年だと大きく太り過ぎた大根が収穫できるのですが、今年の大根は小ぶりです。でも沢庵にするには程よい大きさのようで、4~5日前に親父は大根を抜いて収穫し、水洗いをして干し場に干しました。風も適当に吹いて漬け頃だというので、妻は仕事が休みの今日、樽の中に漬け込みました。10日もすればおいしい沢庵が出来上がるもの思われ楽しみが増えました。
一方近所の方から貰った30個ほどのカリンは、もらった時はまだ真っ青で色もついていませんでしたが、4~5日ナイロンの袋に入れておいたせいか、色も黄色くなり、皮に糖分が滲み出て手につくようになりました。
あらかじめ買っておいた焼酎と砂糖を漬け込む広口瓶に入れてその中へカリンを粗切りにして入れるのです。毎年行っている作業ですから手馴れたものなのですが、それでも石のように固いカリンを輪切りにするのは容易なことではないのです。妻が私の切ったカリンをビンの中に入れるのですが、今年は4本出来ました。出来たカリン酒は梅干しと同じく今年の夏に池を改良して出来た地下室へ入れました。多分春先には琥珀色の綺麗なカリン酒が出来る予定です。
風邪で喉を痛めているので、その特効薬として盃一杯のカリン酒で喉を手入れしているのですが、酒を飲まなくなった私にはどういう訳かまるで養命酒のような独特の臭みが鼻について飲みにくい飲み物となってしまいました。そのためでしょうか、酒を飲んでいた頃はカリンの効き目がかなりあったのですが、今はここ2~3日試しているのに、一向に効き目が現れないのです。
一昨日伊方町へ行く途中、大洲市長浜町で薬局を営む顔見知りの村上さん方へ立ち寄り、薬を調剤してもらいました。そのうえサービスで葛根湯のようなものをタダでご馳走になりました。薬はえらいもので2日間は随分楽だったようです。でも薬がなくなり、今晩から明日にかけて、少し心配をしています。注射の嫌いな私に風邪を治す特効薬をどなたか教えてください。
「うがいして 薬を飲んで カリン酒で 全てやっても 未だ治らず」
「雨降らず 大根の出来 今一だ でも沢庵なら 一級品」
「石のよに 硬いカリンを 包丁で 小切り漬け込む 焼酎匂う」
「カリン酒の 匂いがきつく 感じます 昔飲んでた 人と思えず」