shin-1さんの日記

○病院のロビーは賑やか

 今朝9時過ぎ、私の元へ一本の電話がかかってきました。「お父さん大変、おじいちゃんが交通事故に遭った。直ぐに来て欲しい」と妻からの電話でした。場所は妻の勤めている歯医者さんの近くだというので、車を走らせて現場に駆けつけました。事故のショックでしょうか父はがっくりとした姿で道端に座っていました。

父の自転車に軽四輪をぶつけたおじさんも心配顔で「大変なことをしてしもうた」と動転しているのです。私は父の状態を確認しましたが肩や首筋、それに肘が痛いという以外意識もはっきりしていたので、とりあえず7キロ離れた診療所へ連れて行きましたが、診察したお医者さんから「紹介状を書くから伊予市の専門医院に連れてゆくよう」指示されました。車の中では父が少し血圧が上がって吐き気寒気がするというので、暖房を少し高めに設定し、病院へ行きましたが、何と病院のロビーは満員状態で座る席さえない有様です。

 ロビーを占領している人の殆どは高齢者で、耳も遠い人たちばかりですからつけてるテレビの音などかき消されるような、大きな声で話し合っているのです。受付順番を常とする病院なので、急患といえどもおやじの順番は中々回ってきません。10時に受付をしたのに診察が始まったのは12時近くで、おやじもへとへとのようでした。結局レントゲンの結果肩の骨にヒビが入っていて全治3週間と診断され、白い布で左手を吊り下げる痛々しい姿となりました。事故を起こしたおじさんも心配なのか病院まで駆けつけてくれましたが、「わしは悪くない」という父の不注意もあるだろうから、心配しないように言って帰ってもらいました。もし交通事故にすると大変でしょうからと気をつかったのですが、おじさんが帰って家族と話したのか、夕方警察から連絡が入り、事故処理のために自転車を持って現場へ来るよう、家にいた息子に伝言があり、息子が立会人で出掛けてくれていました。

 まあ、なんだかんだとありましたが、頭も打たず後遺症の心配もないようですからひとまず安心と言ったところでしょう。明日も病院へ連れてゆく予定です。

 それにしても病院は今や高齢者のサロンのようです。足や腰が痛いと注射や物療に、わが町から大勢の人が病院にやって来ていました。顔なじみの人が多く、なにやかにやと話しかけて、その度におやじが・・・・と同じような話をしなければなりませんので、私も多少疲れてしまいました。20年後私も確実に今日拝見した人たちのように年をとるのかと思うと何かしら寂しくも感じ、考えさされました。

  「何処悪いはいじいちゃんが怪我をして問われる度に同じこと言う」

  「病院は今や年寄り楽しみ場会話弾んで痛さやわらぐ」

  「あの薬飲めば満腹なるくらい貰って帰るばあじいちゃん」

  「病院は年寄りつかめば儲かると何処かの医者が豪語していた」

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