○雪を甘く見ていました
四国育ちの私が雪や寒さを最初に体感したのは札幌オリンピックでした。当時愛媛県青年団体連絡協議会会長をしていたため、青年の代表として札幌を訪れ、皇太子ご夫妻とご一緒にカレーを食べました。その時に氷点下や大雪を体験しましたが、その思い出などもう昔日になって忘れていました。
ところがこの度、福井市教育委員会のお招きで芦原温泉を訪ねることになったのですが、このところの冷え込みで福井地方は近年まれに見る大雪に見舞われ、私の行く手を阻んでしまったのです。福井県の地方によっては1メートル50センチを越す大雪で、大阪~福井間は季節外れの重い雪で倒木被害が相次ぎ列車の運行が出来なくなっていました。
天気予報を察知した私は、前日列車を乗り継いで大阪へ入り大阪で前泊しました。そして早朝6時に大阪駅へ行ったのですが、残念かな列車は運休ばかりで、寒風の吹く大阪駅のプラットホームで5時間もただひたすら運行再開を待ちました。10時42分発サンダーバードが動き、やっとの想いで列車の人となりましたが、寿司詰めぎゅーぎゅーでトイレにもいけない有様で、ポイントの故障も重なって芦原温泉駅に着いたのは1時間も遅れてでした。でも担当の黒田さんが駅まで出迎えて会場まで届けてくれました。
時間は遅れましたが、たっぷり2時間公民館役職員に想いを話させてもらいました。
熱気ムンムンの懇親会にも出席し、芦原温泉の温泉で「いー湯だな」と絶好調でした。立派なホテルの立派な部屋に泊めてもらいお礼の言葉もありません。
早朝5時に起きて早立ちとなりましたが、黒田さんや教育委員会の方々に弁当までいただき明けやらぬ雪の道を帰って来ました。
私の長い人生においてこれ程難儀な雪の旅もありませんし、忘れられない思い出でしょう。さらにかつて公民館で日本一の公民館主事を目指していたこともあって、福井市の公民館役職員パワーが日本一かも知れないと思う場面に随分出くわしました。
間もなく合併により退任される予定の市長さんに一人一人の役職員が花を差し上げる姿はジーンと来ました。また出し物も最高に盛り上がりました。
このことは折につけ話したいと思っています。
「秋柿と冬雪同居の北陸路汽車の窓外流れては消え」
「時ならぬ雪で特急鈍行と同じノロノロ遅れて着きぬ」
「5時間も待って車中の人となる会議の行方気になりつつも」
「まあ遠い四国から来た驚いておばちゃん差し出す飴玉喉に」
「何時か来た鯖江の家並み懐かしく目をこすりつつ記憶紐解く」
「黒田さんでも積る雪白ですよそんな冗談言えぬヘトヘト」
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ブログありごとうございます
多分福井市の110名のほとんどの主事さんがこのブログを拝見していると思います。
今後もいろんなお話楽しみにしています。
「楽しみは パソコンの前に陣取りて shin-1さんの日記を 拝読するとき」(独楽吟:橘曙覧)