shin-1さんの日記

○原子力と源私力

 今日は久しぶりに四国で唯一原子力の町である伊方町を訪ねました。生涯学習講演会に招かれたのですが、私の町から海岸線の夕やけこやけラインを走り、三崎半島根元にあるゴゼ峠の長いトンネルを抜けると、何と1時間程で着きました。かつては国道197号、別名イクナ国道といわれた難所も頂上線とトンネルの開通によって随分近くなりました。

 このところの寒波で紅葉は葉っぱを落として寒々としていましたが、名残のツワブキや野菊が咲いていました。

 もう10年も前のことですが、私は伊方町の公民館大会に招かれお話をしましたが、その時「伊方町原子力取ったらタダの町と言われないよう努力してください」とお話したら、当時の町長さんにこっぴどく叱られたのを思い出しました。「町外から来て、しかも役場職員の分際でこんな発言をするとは何事か」とのことでした。私も反論したのですが平行線のままでした。私の言い分は「言われないように」に重きを置いたつもりでしたが、若かったのでしょう、舌足らずだったと今も反省しています。

 今日の話は原子力を源私力に変えるという話をしました。「源私力」はレ点をつけると「力の源は私である」という意味です。合併によって人口が増えたような錯覚を覚えがちですが、一人が1馬力だったら普通の町です。でも一人が2馬力か3馬力持ったら2倍、3倍の人口規模に匹敵する町になるというのが私の持論です。全国にはそのような馬力ある町がいっぱいあるのです。今日の会には町長さんも同席してお話を聞いていただきましたが、かつて青年団活動を共にした同士だけに叱られることもなく熱心に私の話に耳を傾けてもらい、無事役目を終えました。

 伊方町は田舎の町でありながら原子力発電所の恩恵もあってか立派な庁舎、立派な生涯学習センターが建っており、町の入り口にはコンビにまで出来ていました。私が常々述べているようにその町のレベルをテストすれば「①人が集まり時間が守れあいさつが出来るまち。②公衆トイレの綺麗なまち。③まちの入り口から出口まで綺麗な花が咲いている町。」の三つ全てにまあまあ満足いくいい町でした。

 今年はみかんが安いと控え室で出会った人も言っていましたが、みかんを文化に変える努力がこれからの佐田岬半島を活性化するキーワードになりそうです。

  「原子力文字を変えれば源私力馬力を集めていいまちつくろう」

  「日本一富士の山だと思いきや余り高くて寝かす半島」

  「モグラより太いトンネルくり貫いて平家の谷は寂しかりけり」

  「双海出て峠登れば二海あり下に二見の家並み見えつつ」

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