人間牧場

〇偶然にも四季禄に壱円札の話が・・・・

 昨日の朝、息子から貰った昔の「壹円」札について、自身のfacebook「shin-1さんの日記」に記事を書きました。書き終わっていつものように新聞受けから新聞を取り出し、書斎で読み始めました。愛媛新聞13面文化ページの四季禄に、宗雪孝夫さん(絵画セラピー研究センター主宰)が、「母(上)」という文章を書いて投稿しているのを見て、私と全く同じような「壹円」札の話題を同じ日に書いたことを大いに驚きました。

昨日の朝刊四季禄

 ~(前略)「屋敷には屋根裏があり、煤茶けた梁の下に幾つもの行李が積まれていた。母の通知表や卒業証書と共に壱円札が挟まっていた。アルミン一円玉が主流だったが田舎では東京オリンピックの頃でも壱円札は普通に使えた。壱円札には恰幅のよい老人が描かれていた。その老人が毎朝校門横で出迎えてくれた二宮金次郎と同一人物だったことを、学芸員となって古い紙幣の寄贈を受けたときに初めて知った。金次郎像は薪を背負いながら本を読んでいる。「負薪読書像」で評される。読んでいる本は『大学』で、開いているページには『一家仁一國興仁、一家譲一國興譲、一人貪戻一國作乱、其機如比』と書かれている。貪戻とは貪って人の道に背くこと。上に立つものが一人利を貪って道理に悖ることをすると国が乱れる。思いやりの仁も謙譲の美徳も、為政者に誠の心がなければ人々の心には届かない。金次郎は労働に勤しみながらその精神を『大学』から会得し生涯に渡って実践した。」(後略)~

 今度お札の肖像画に取り上げられる渋沢栄一は、その精神を継承し、経済と道徳、政治と道徳が権衡し、義と利が合一せねば真正なる文明も富貴も期し難いと語って「経済道徳合一説」を説いています。何気なく日々の暮らしで使っているお札の肖像にも深い意味があることを、私たち国民はもっと知るべきであると、息子から貰った古い「壹円」札から教えられました。

 それにしても小学校2年生の時、「二宮金次郎さんは何の本を読んでいるのだろう」と子どもらしい素朴な疑問を持ち、無謀にも下灘小学校の校庭隅に建っていた二宮金次郎像の台座によじ登ったことが、今になって思えば私の人生を大きく変える一歩であったことは紛れもない事実なのです。

「息子から 貰った古い 壱円札 ブログに書いた その日偶然」

「四季禄に 書いた記事読み 札肖像 二宮尊徳 納得手合い」

「次肖像 渋沢栄一 経済と 道徳融合 尊徳同じ」

「勤労や 至誠分度 推譲の 四つの教え 不変な教え」

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