人間牧場

〇かまどご飯と味噌汁(その2)

 今ではすっかり人間牧場の定番メニューとなったかまどご飯と味噌汁を、昨日の餅つき大会にも振舞うことになりました。餅つきがメインなので、かまどをセイロ蒸に占領されているため、12時まではご飯も味噌汁も炊くことができませんでした。昨日はセイロ蒸の補助お湯沸しとして、自宅にある移動式かまどを用意して、常時熱いお湯を沸かしていたお陰で、セイロ蒸も餅つきが間に合わないほど順調に進みました。
 餅つきが終わりに近づいてお湯の必要がなくなった頃を見計らい、移動式かまどでまずひと鍋味噌汁を作り始めました。味噌汁の具材は妻が用意した鱧の切り身、しいたけ、エノキダケ、豆腐、ネギのシンプルなものを、次々に入れて行き、最後はギノー味噌からいただいた麦味噌で味付けして仕上げるのです。

 最後のセイロが終るといよいよかまどご飯です。昨日は総勢30人近くなので3升の米を妻に研いで用意してもらっていました。昨日は食通の青木晴美さんと気配りの浜田久男さんが私のアシスタントについてくれたお陰で、水加減や味加減も造作なく、私は火加減に専念できたため、味噌汁もご飯もセイロ蒸の合間を使って急いでやった割には完璧で、いい炊き具合となりました。
 かまどご飯2釜と味噌汁2鍋を中心に置き、車座になってみんなが食器に注ぎ分けて食べるのですが、これがまた美味しくて、おかずは妻が用意してくれた漬物だけなのに、少し大目に炊いたご飯を除けばすべて完食でした。作る側にしてみれば折角作ったものを喜んで美味い美味いと言って食べてもらえることは何よりの喜びなのです。

車座になって楽しい食事会
車座になって楽しい食事会

人間牧場には30人の食が賄える取り皿と茶碗、コップが収納箱に入れられ用意されています。使い捨てでないこれらの食器は、昔21世紀えひめニューフロンティアグループが無人島キャンプに使っていたものを貰い受けたものです。清潔感もあっていつも使っていますが、便利な食器を手に入れたものだとみんなで喜んでいます。昨日に間に合わせるように整備した水槽のお陰で昨日は洗い水にも事欠くこともなく無事後片付けができました。
 来年は人間牧場ができてから早いもので10周年を迎えます。10周年記念事業として何かやりたいと思っていますが、とりあえず年が開けたら外壁の防腐剤塗りもやらなければなりません。来年の秋には私も70歳を迎えます。あと10年が勝負といったところでしょうか。

  「かまど飯 味噌汁添えて 車座に なって美味いと 言いつつ食べる」

  「かまど飯 味噌汁ともに 炊くコツを すっかり覚え 失敗もせず」

  「飯を炊く 味噌汁を炊く その都度に 妻の財布と 手を煩わせ」

  「今回も ギノー味噌から 麦味噌を いただき美味い 味噌汁できた」

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