人間牧場

○ふるさと体験塾「一年を降り返ろう!」

 昨日は翠小学校の多目的ホールや運動場をお借りして、ふるさと体験塾最後の集会が持たれました。31人の子どもたちに加え20人ものスタッフが集まり、とても賑やで楽しい集会となりました。今年は中学生をジュニアリーダーと位置づけて、その育成に主眼を置いていたため、この日のプログラムは嬉しいことに中学生が中心になって考え準備を進め、運営を高校生や大学生たちと一緒にやってくれました。
 メインのプログラムは昔私たちが子どものころに行っていた、「鬼ごっこ」をゲーム化した「逃走中」というものです。内容説明書によると、「ハンター」チームと「逃走者」チームに分かれて行なう鬼ごっこで、最近フジテレビ系番組で紹介されてから人気急上昇中のゲームのようですが、今回は各班による対抗戦で行い、グループの全員が捕まった時点の人数の多少で順位を競うのです。
 中学生から参加者に一通りの説明が行われましたが、私には理解できなくても子どもたちは直ぐに納得し、早速夜来の雨で少しぬかるんだ運動場に出て、各班を示すゼッケンをつけてゲームを楽しんでいました。

多目的ホールに集まった子どもたち

 私は多目的ホールのペレットストーブの前に椅子を置いて陣取り、ストーブ番をしながら更生保護女性会の久保さんや山口さんたちと久しぶりに、井戸端ならぬストーブ端会議をやりました。久保栄子さんとはもう長い付き合いで、私が現職のころ婦人会長や花の会の会長をされていて、その後もこうして子ども体験塾の実行委員としてボランティア活動をしてもらっているのです。年齢を気にして「もうそろそろ」と辞退の意思を示しているような口ぶりでしたが、ボランティア活動は一体何歳まで続けることができるのか、自分自身のことも含めて身上を吐露しながらお話をしました。
 身を引くタイミングは自分自身が決めることだと言われていますが、私もその歳になると色々と考えるのです。「いつまでするの?」という世間体と、「もうそろそろ」という年齢や体力の限界等、タイミングは人それぞれなのですが、公民館で育ててもらった私としてはもう少し、ボランティアとして頑張ってみようと思っています。
 子ども体験塾や通学合宿夕やけ村、おもしろ教室等、双海町の一連の社会教育的青少年育成事業は、子どもの健全育成に地域が関わる点では、誰しも認める大きな成果を上げています。昨年から始めた中学生によるジュニアリーダーの育成も、その成果が見え始めているので、も少し充実させたいと思っているのです。

運動場での逃走中という鬼ごっこゲーム

 そんな雑談をしている間に子どもたちの歓声の中で、「逃走中」というゲームは無事終りました。冬の寒さの中でややもすると、不完全燃焼気味だった子どもたちは爽やかな汗をいっぱいかいて、とても楽しかったと、予想をはるかに超える成果を収めたようです。これもジュニアリーダーたる中学生のお陰です。
 片付け終了後場所を翠ピザ釜に移し、50人がピザ作りに挑戦しました。私は「自宅へ来客直ぐ帰れ!」の携帯電話が入ったため、ジュース搾りやここでもストーブの番をしただけでお暇させてもらいましたが、集会が終って公民館主事の赤石さんがわが家まで、その後の進捗状況と絆プロジェクト報告書を持って自宅まで報告に来てくれました。若松君、幸君、中村君の三人は来春から中学生になりますが、来年からはジュニアリーダーの仲間入りをすると張り切って宣言したことを喜んでいました。
 間もなく春がやって来ます。一年の終わりは一年の始まりでもあります。まるでエンドレステープのようですが、また新たな気持ちで双海町の宝である子どもたちを、しっかりと育てるお手伝いをしたいと心を新たにしました。

ピザ作りに挑戦する子どもたち

  「中学生 頼もしきかな プログラム 企画運営 大きな成果」

 

  「ボランティア 自分のために するものと 思えばこれが 生きがいなりて」

  「中学に あったら僕も リーダーに 涙出るよな 嬉し宣言」

  「子どもたち 冬の寒さの モヤモヤを 吹き飛ばすよに イキイキ走る」

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