shin-1さんの日記

○効果的に学ぶための10の条件

 今日は金融広報アドバイザーの研修会があって、日本銀行松山支店の会議室で神妙に研修をしました。がさつな私にとって屋外活動や他の町を訪ね歩くことは意外と得意なのですが、座って長時間研修するのは苦手な部類なのです。それでもアドバイザーとしての役目を全うするためには不得意を得意にしなければならないと決意し挑戦しているのです。

 最近は私のような古いアドバイザーに交じって若い弁護士さんもメンバーに加わり、少し切り口の違った活動や運動にシフトしていることを嬉しく思いながら、そろそろ私も時代遅れになったのかと、引き際を考えているこのごろです。

 今日の午前中の講話は「消費者被害参加型研修の手法とあわせて」という演題で、弁護士の石光アドバイザーの担当でした。トレーニングの4つの要素を目的・構成・行動・配慮の順で説明し、参加の手法を分かり易く話してもらいました。

 私が一番気に入ったのは、配布された森田ゆり著「多様性トレーニング」(解放出版社)というテキストに出ていた「効果的に学ぶための10の条件」でした。残念ながら時間的余裕がなくこの条件の説明はありませんでした。

 1、人は物理的、心理的に安心できる環境で最もよく学ぶ。

 2、人は知的、感情的に適度の刺激を受けることで最もよく学ぶ。

 3、人は学びたいとの自主的な動機を持つとき最もよく学ぶ。

 4、人は具体的で現実的な内容について最もよく学ぶ。

 5、人は単一でない多様な教え方のもとで最もよく学ぶ。

 6、人は新しい知識を、既に持っている知識や経験と関連づけることで最もよく学ぶ。

 7、人は主要な基礎概念については繰り返し提示されることで最もよく学ぶ。

 8、人は学びのグループの一員であるとの帰属感を得られるとき最もよく学ぶ。

 9、人は問題解決のプロセスに参加することで最もよく学ぶ。

 10、人は自分で選択する自由を保障されているとき最もよく学ぶ。

 なるほどと感心しながら、一つ一つに思い当たる節を想定しながら考えてみたのです。私もこれまで様々な学びの場に参加し、また他の人に学びの場を殆ど無意識に提供してきましたが、これからは学びの10の条件を参考にしながら組み立てて行かなければならないと思いました。

 午後は高齢・障害者雇用支援協会の井上業務部長さんが「高齢者雇用の現状と課題」について話されました。高齢化社会になり、60歳定年の延長問題は法律の施行によって随分進みつつあるようです。しかし一方では雇用される側と雇用する側の間にまだまだ解決しなければならない沢山の問題があることも感じました。この問題は沢山のデーターをいただきましたので、近いうちに私なりにまとめておきたいと思っています。

  「俺などは 古い人間 そう思う 若い発想 どんどん吸収」

  「定年が 延長される その度に 若い人たち 何時まで経っても」

  「どうすれば 学び効率 上がるのか なるほど今日は いいこと聞いた」

  「何気なく 配布の資料 目を通す 俺にとっては 重要情報」 


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shin-1さんの日記

○パソコン創作にはかなわない

 先日大洲市柳沢田処の地域活性化講演会に招かれ歓待を受け感激したことはブログに書きましたが、その折凄い技術力を目の当たりにしました。講演会が予定時間きっかりに始まったのも、100戸足らずの山里ながら100人を超えて集まったことも驚きでしたが、もっと驚いたのは開会あいさつと講師紹介でした。

 かつては学校の先生だったこの地域をリードする西田和子さんの挨拶は、迫力があって講演に入る前の挨拶としては最近にない素晴らしいものでした。普通主催者の挨拶はやれ今日は足元が悪いので人の集まりが悪いとか、やれ今日は天気が良いので集まりが悪いとか、はたまた今日は同じ地域で別の会合が予定されて集まりが悪いなどと、言い訳や人のせいにした話に終始するものですが、明らかに地域の意気込みとこの日の会合を開くためにみんなで努力したプロセスが強く感じられたのです。

 私は西田和子さんの生き方をこれまで密かに見続けてきました。ご主人は既に亡くなられていますが、もう何年か前市議会議員をしていたご主人に県指定天然記念物柳沢ホタルについて話を伺ったことがあります。高潔な人という印象で、その後私たちも翠小学校周辺でホタルの保護活動に取り組みましたが、結果的に環境庁(当時)ふるさといきものの里百選に選ばれるような地道な活動に発展したきっかけだったように思うのです。

 西田和子さんはご主人の意思をついでいるようにも見えますが、決しておごらずいつもにこやかな笑顔で地域の後押しや時にはけん引となって地域をリードし続けているのです。私もその年になりましたので、西田和子さんのようなさわやかな生き方がしたいと、今も西田和子さんの生き方を見習っているのです。

 この日もう一つ驚いたのは私の講師紹介をする折、何と私専用の講師紹介プレゼンテーション用スライドショーが作られていたのです。多分私のプロフィールや手持ちのデジカメ写真を使ったのでしょうが、実に鮮やかな作品に仕上がっていて、非の打ちどころがないような出来栄えでした。

 亀本さんが作ったのかどうか知る由もありませんが、私は亀本さんにこのDVDを送っていただくようメールで頼みました。昨日早速送っていただき、パソコンで再現してみましたが、このようなスライドを作る技術がない私にとっては驚異的という表現しかないのです。

 普通行政などの仕掛ける講演会などは、「自分の紹介は自分で紹介しなさい」と言わんばかりに、また「話す時間を少しでも多くするためにペーパーにして資料として手元に配布しているのでご覧ください」程度でお茶を濁すのですが、この日の講演会はしっかりと私を紹介してくれました。

 開会挨拶と講師紹介が講演の内容に響いたことは言うまでもありません。もうこの地域の人には飽きられるほど何度も話をしているのですが、私自身もいつになく新鮮な気持で話をしました。客席からの反応もすこぶる良く、この2~3日は参加した方々から何通かのお礼のはがきが届いて内心驚いているところです。

 いつものように朝を迎え、いつものように請われるまま講演に出かける。そしていつものように講演をして帰り、いつものように一日が終わる。こうしてその連続が人生の歩を少しずつ進めているのですが、今一度もう少し丁寧な生き方を目指したいものだと、この講演会は私にカウンターパンチを食らわせくれたような気がするのです。

  「講演の 前の紹介 驚いた まるで絵本だ スライドショーで」

  「何気なく 過ぎ去る日々を 今一度 大事に生きろ 言われたようで」

  「あの人の ように生きたい 人出会う 私もそんな 生き方したい」

  「もう少し 進化するぞと 誓います 心ときめき 日々を組み立て」

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