人間牧場

投稿者: | 2013年5月8日

〇花をテーマに二時間話す

 連休でたっぷり鋭気を養った私も、昨日から再リセットして、講演などでまた忙しい日々が始まりました。昨日は毎月第一火曜日に開いている、愛媛新聞カルチャースクールの講義日でした。今月のテーマは「花を楽しむ」でサブタイトルは「花を愛する人は心清き人」でした。今年のカルチャースクールは昨年の反省をもとに心を入れ替えて、レジメを作って2時間ばかり話をすることにしていますが、前もって作ったレジメの量がかなりアバウトで多目だったため、前回に引き続き駆け足の話となってしまいました。
 花で思い出すのは、何といっても二人の女性から毎年、私の誕生日に届く花束です。私は1944年(昭和19年)10月3日に生まれています。少年時代は家が貧乏だったり戦後間もないこともあって、自分の誕生日を祝ってもらった記憶は殆どなく、ちやほやされて誕生日を祝ってもらう孫たちを、多少羨ましくも思いますが、「誕生日は自分を産み育ててくれた両親に感謝する日だ」と分ってからは、子どもたちに祝ってもらう最近を少し気恥ずかしく思うのです。

img090 話が横道にそれましたが、私がシーサイド公園を整備して運営をし始めたのは、平成7年3月17日からです。「人が来ないし赤字になる」と大方の人が大反対をする中、傷心の思いでシーサイド公園の砂浜やミニ水族館の水槽を毎朝5時から3時間掃除を12年間もしました。
 平成7年10月3日の朝も、変わることなく一生懸命掃除をして、汗まみれになって砂浜から、ゴミ袋を担いで上がると、二人の若い女性が出迎えてくれ、突然「誕生日おめでとうございます」と、持っていた花束を手渡されました。近くにいたギャラリーも加わって大きな拍手が後押しをして、恥かしいやら恐縮するやらで、感激の面持ちだったことを今もはっきり覚えているのです。見ず知らずだった緒方二三子さんと西岡真由美さんはその後も、私の誕生日に花束を贈ることを忘れることなく、17年間も贈り続けてくれているのです。

img135 花と言えばもうひとつ、徳島県庁の招きで講演に出かけた折、泊まりの食事会を終えて二次会に誘わ、れ出かけた店でのハプニングです。出かけたスナックは客足が遠のいたことを理由に、間もなくお店を閉めるといううらぶれた店でした。トイレは共同で汚く、電気も暗く、花は造花でした。ママさんの話は、お店が人通りから外れていて場所が悪い、世の中が不景気だから人が来ないなどと、外因を愚痴ってばかりでした。私は「この店を再生させるとっておきのアイディアがあるので、それを行なってこの店が再生したら一晩タダで飲ませて欲しい」と大見得を切りました。私の提案は「店内やトイレを掃除して綺麗にする」「電気を増やして明るくする」「造花をやめて生花にする」の3つでしたが、ママさんは「そんなことでお客が増える訳がない」と鼻で笑っていました。

  明くる年、私は再び県庁から講演を頼まれ出かけた折、2次会でそのお店に連れて行ってもらいました。するとどうでしょう。見覚えのある店ではないと、見まがうほどに店は大変身を遂げ、お客さんで満員の盛況ぶりでした。その夜は大恩人とばかりに持て囃され、約束どおりタダで大好物のビールを鱈腹飲んで帰ったのです。「あの店はどうなっているのだろう」と、今も多少気がかりですが、花がお店を救った信じられないようなこの話は実話なのです。
 今月のテーマのように、「花を愛する人は心清き人」です。だとしたら私も多少心清き人かも知れないと、手前味噌ながら双海町の花によるまちづくりを主導した昔を懐かしく思う私は、やはり歳なのでしょうか。

 

  「花だけで 二時間話す 話術持つ 自分で驚き あっという間に」

  「花束を 十七年間 誕生日 贈り続ける 二人の女性」

  「造花駄目 それを信じて 生花替え お店再生 実話なんです」

  「花が好き だから私は 清き人 手前味噌なる 多少の自賛」